やっちまったー!人気棋士がまさかのミスに顔面蒼白 仲間もガックリ「つらいなー」「“終わった”雰囲気を感じるけど…」/将棋・ABEMAトーナメント2024

AI要約

将棋界の早指し団体戦で起きた一瞬のミスが、チーム斎藤に大きなダメージを与える。

高見泰地七段のミスにより永瀬拓矢九段が先行し、勝利に向かう展開に。

ミスに対し視聴者や解説者が騒然とし、高見七段は98手で投了を余儀なくされる。

やっちまったー!人気棋士がまさかのミスに顔面蒼白 仲間もガックリ「つらいなー」「“終わった”雰囲気を感じるけど…」/将棋・ABEMAトーナメント2024

 一瞬のミスが、正真正銘の命取りとなってしまった。将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2024」予選Bリーグ第2試合、チーム永瀬 対 チーム斎藤の模様が6月15日に放送された。両軍2勝2敗で迎えた第5局は、チーム斎藤から高見泰地七段(30)が登板。敵将・永瀬拓矢九段(31)との対戦となったが、まさかのミスが出て早々に敗勢となると、チーム控室は凍り付いたように「“終わった”雰囲気を感じるけど…」と声を漏らし、ガックリと肩を落としていた。

 タイトル戦でも激突した高見七段VS永瀬九段のカードとなった第5局。ここで一歩抜け出せば大きいと、高見七段は「出遅れないように、最近の得意戦法でいきたいと思います」と気を引きしめて対局場へと向かった。注目の一戦は、高見七段の先手で相掛かりの出だしに。同じ横浜市出身で子供の頃から知る仲とあり、トップスピードで中盤戦へと突入した。

 形勢互角のまま勝負所で手を止めたのは高見七段。永瀬九段は攻撃の拠点となっていた銀を支えるように飛車を合わせて態勢を整えたが、高見七段は強気に応手。互いに負けん気をぶつけ合うような激しい展開となった。解説を務めたのは高見七段の兄弟子・勝又清和七段(55)。考慮中の弟弟子の指し手について「桂馬は2五でも逃げられるでしょ。▲4五桂△同銀は“放送事故”になっちゃうので(笑)」とジョークを交えつつ、軽快なトークで視聴者を楽しませていた。

 しかし、その“放送事故”のワードがまるでフラグとなってしまったかのように、高見七段はまさかの▲4五桂を着手。勝又七段は「おぉ~…?え!?」と驚きで声が出ない。さらに「え!?どうするんですか、4五銀。ちょっと気合が良すぎたんじゃないですか…高見先生…」。しかし、相手はタイトル5期のトップランナー・永瀬九段。それを見逃すわけもなく、冷静に△4五銀と指し、あっという間にリードを奪う展開となった。もちろん、当の本人も瞬時に気が付き“やっちまったー…”と顔面蒼白。弟弟子のやらかしたミスに、勝又七段は「これは後で斎藤リーダーの説教部屋行ですね。食らっちゃいました。兄弟子ですが、言い訳できません」と解説者もダメージを受けたように声のトーンを落としていた。

 誰も予想していない悪手に、チーム斎藤の控室は凍り付く。斎藤慎太郎八段(31)と三枚堂達也七段(30)は「つらいなー…」「これキツイね」「むしろこの%(パーセント)で止まっているのかという感じですよね」「確かに。“終わった”雰囲気を感じるけど…」と呆然状態となっていた。

 秒に追われた終盤戦ではなく、持ち時間を残した中で起きたまさかのミスとあり、ファンも騒然。「え?」「!?」「固まったw」「大丈夫じゃない」「ほーそーきんしー!!!」「号泣不可避」「がっくり控室」「おいおいおいおい」「泣きたい」と大量のコメントが押し寄せることとなっていた。

 実力者の高見七段とはいえ、このミスは致命的。永瀬九段に冷静に寄せ切られる結果となった高見七段は、98手で投了を告げた。

◆ABEMAトーナメント2024 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が7回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士11人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全12チームで行われる。予選リーグは3チームずつ4リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。

(ABEMA/将棋チャンネルより)