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「体を大切にしてもらいたかった」自民・奈良市議が釈明 がん闘病中の市長に「辞職考えて」
自民党奈良市議が舌がんで闘病中の市長に対し辞職を促す発言をしたことで謝罪し、発言の意図を説明。
市長に体を治すことに舵をとるよう促す発言は、がん患者や家族に対するメッセージではなかったと釈明。
自民党議員が発言を謝罪し、がん患者の家族から非難の声があったことを報告。
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森田一成・奈良市議(自民)は12日、市議会代表質問で舌がんで闘病中の仲川げん市長に対し辞職を促すような発言をしたことについて、「市長に体を治すことに舵をとることを、よく考えてもらいたいという意味だった」と説明し、「がんの患者や家族へのメッセージではなかった。傷つけてしまったのであれば申し訳なかった」と釈明した。市役所で記者団の取材に応じた。
森田氏は「市長に体を大切にしてもらいたいという気持ちでの発言だった」と繰り返して述べ、闘病中の患者や家族の心情を傷つけた可能性にも触れ「そのようなことであれば、発言の一部は軽率で、舌足らずだった」とした。議事録からの発言の削除は考えていないとも述べた。
10日の代表質問で、森田氏は仲川氏に病気療養に専念するよう促し、「市長の職を辞することを熟考されたい」と発言。これに対し、仲川氏は「私を含めた全国の患者からすれば希望を打ち砕かれるような思いだ。現役を続ける人はたくさんいる」などと答弁した。
また、森田氏の発言について、自民党県連副会長の荻田義雄県議(奈良市・山辺郡選挙区)が11日に記者会見し、がん患者の家族などから非難の電話があったとして「自民党議員として言うべきことではない」と謝罪した。