議員の「君」付けやめます 福岡県議会、呼称に「議員」を検討

AI要約

福岡県議会は、議員の呼称を「君」から「議員」に変更する方針を決定した。これは、性別やジェンダー平等の観点からの見直しであり、議員内でも改善を求める声が出ていた。

香原議長は、男女共同参画や社会の変化を考慮し、議会運営委員会に変更の検討を要請。議会内での話し合いを経て、6月中に結論が出る予定。

県内の他の議会でも、「議員」という呼称を採用しているケースがあり、福岡市は既に1995年に変更している。今回の変更は、時代に即した適切な対応と言えるだろう。

議員の「君」付けやめます 福岡県議会、呼称に「議員」を検討

 福岡県議会は、議長が議員を指名する際の呼称を「君」から見直す方針を決めた。これまで性別を問わず「君」としてきたが、香原勝司議長が「ジェンダーや平等の観点を踏まえた見直しが必要」と提案した。新たな呼称は「議員」とする方向で検討する。

 議会事務局によると、一般的に男性に使われることが多い「君」から別の呼称に変える動きは全国で相次いでおり、議会内でも女性議員から「時代にそぐわない」など見直しを求める声が出ていた。

 こうした背景や男女共同参画が進んでいる現状を踏まえ、香原議長は議会運営委員会に必要な見直しを検討するよう要請。今後、各会派で話し合い、6月中にも結論を出す。

 県内の議会でも、呼称を「議員」とするケースはあり、福岡市は1995年に「君」から「議員」に変更。北九州、久留米両市は50年以上前から「議員」と呼んでいる。【城島勇人】