曽我ひとみさん「被害者と家族の苦しみ、悲しみを知って」 新潟市で短大生に講演

AI要約

北朝鮮による拉致問題を若い世代に知ってもらい、拉致被害者の曽我ひとみさんが新潟市で講演。母の安否が分からない苦しみや、風化防止の必要性を訴えた。

若い学生ら約60人が参加し、被害者や家族の苦悩を伝える重要性を強調。拉致被害者の横田めぐみさんやその父にも言及した。

講演会は新潟県主催で、風化防止のために平成30年から開催されている。

曽我ひとみさん「被害者と家族の苦しみ、悲しみを知って」 新潟市で短大生に講演

北朝鮮による拉致問題を若い世代に知ってもらい、風化を防ごうと、拉致被害者の曽我ひとみさん(65)は11日、新潟市西区の明倫短大で講演を行った。曽我さんは、一緒に拉致され、今も安否が分からない母のミヨシさん(92)=拉致当時(46)=について、「昭和53年の拉致から46年が過ぎても、母は日本に帰ってくることができない。この苦しみは言葉では言い表すことができない」と心情を吐露した。

講演会には、歯科衛生士などを目指す学生ら約60人が参加。曽我さんは「母は北朝鮮で空を見上げて、その先にある日本を思い続けているはず」とした上で、「被害者とその家族の苦しみ、悲しみを若い人たちに伝え、風化を防ぎたい」と訴えた。

拉致被害者の横田めぐみさん(59)=拉致当時(13)=と再会できずに4年前の6月に亡くなっためぐみさんの父、滋さんについても触れ、「めぐみさんを本当に愛していただけに、再会を果たせず悔しかったと思う。(めぐみさんの母の)早紀江さん(88)にはそのような思いを絶対にしてほしくない」と強い口調で語った。

講演会は新潟県主催で平成30年から行われている。