新宿「トー横」問題 若者向け相談窓口設置 社会福祉士らが対応

AI要約

東京都が若者向け総合相談窓口「きみまも@歌舞伎町」を設置した。

相談窓口は火曜から土曜の午後3時から9時まで開いており、社会福祉士や精神保健福祉士が対応している。

やまて福祉会が運営し、臨時の相談窓口が設置された経緯や運営実績についても述べられている。

新宿「トー横」問題 若者向け相談窓口設置 社会福祉士らが対応

 東京・新宿の「トー横」と呼ばれる一角に若者が集まっている問題を受け、東京都は5月31日、若者向け総合相談窓口「きみまも@歌舞伎町」を都健康プラザハイジア(新宿区)15階に設置した。常時5人ほどが対応に当たるという。

 祝日を除く火曜から土曜の午後3時から9時まで開けている。運営は東京都豊島区にある社会福祉法人やまて福祉会(新津伸次理事長)に委託し、社会福祉士や精神保健福祉士らが相談に乗る。ケースに応じてほかの支援団体につなぐほか、定期的にアウトリーチも行う。

 室内にはプライバシーが確保された相談スペースのほか、複数のソファも配置。菓子やカップ麺などを無料で提供する。携帯電話の充電もできる。

 トー横をめぐっては、家や学校に居場所のないこどもが都内外から集まり、犯罪に巻き込まれるケースが相次いでいるため、都は1月に歌舞伎町の一角に臨時の相談窓口を設置。期間中は延べ約300人が相談に訪れた。

 やまて福祉会は2005年、中高年事業団やまて企業組合が設立。これまで、ネットカフェで寝泊まりしながら働く人へのサポートや、人材確保に向けた「TOKYOチャレンジ介護」などの運営実績が評価され、今回委託が決まった。委託費は年約1億円だという。