「キスの仕方からして“日本人とまるで違う”…」日本人漫画家が驚いた「フィリピン女性の恋愛事情」

AI要約

19歳の筆者がフィリピンで高熱と嘔吐に見舞われ、看病してくれたマリクリスに恋に落ちる。

マリクリスは親しみやすく、家事もこなす素晴らしい女性で、筆者の心を掴んでいく。

若い筆者は、初めての真剣な恋愛に悩みながらも、マリクリスに惹かれていく。

「キスの仕方からして“日本人とまるで違う”…」日本人漫画家が驚いた「フィリピン女性の恋愛事情」

〈「ばあさんが止めに入るのが遅かったら死んでたよ」頭に鉄アレイを振り下ろされたことも…“ヤクザの父親”と暮らした子どもの苦労〉 から続く

「マリクリスに惚れてるんだろう」――1990年、父親の仕事の関係でフィリピンに渡った筆者はそこで出会ったフィリピン人の女性に恋に落ちてしまう……。彼がそこで驚いた彼女の恋愛観とは? 漫画家の近藤令氏の新刊『 底辺漫画家 超ヤバ実話 』(青志社)より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目/ 前編 を読む)

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 自分で言うのもヘンですが、ぼくのような性の修羅を知り尽くす人たちの間では、フィリピン人のセックスがすごいっていうのは有名な話なんです。

 ぼくも、初めてフィピリンに行ったときにその洗礼を受けた一人でした。相手は、マリクリスという女性で、大人っぽいきれいな方でした。

 出会いは、ぼくがフィリピンに到着したその日に高熱と嘔吐を繰り返す状態になりまして。まぁ、あれでしょうね、何かよくない蚊に刺されたのか、食あたりみたいなもんでしょう。

 親父も、「ダイスケ、一週間ぐらい様子をみて、ダメだったら病院に行こうか」って、気楽なもんですよ。

 ぼくはというと、うんうんと唸ってね、今すぐ病院に連れて行ってほしいのに、部屋にひとりぼっちにされて、不安で仕方がなかったんです。

 そのときに、一晩中、看病してくれたのが、マリクリスでした。彼女は、親父のプロダクションに所属するダンサーでしたが、自宅から遠かったので、住み込みしながらレッスンを受けるスタッフの一人。何でも素直に言うことを聞くし、炊事や洗濯なんかも手早くこなす。

 親父はもちろん、母親にもとても気に入られ、家族旅行にも同行するほどの存在でした。

 ぼく自身、看病をされながら、「なんて、心の優しい人なんだろう」ってドキドキしていてね。まだ、19歳の時で、女性経験もそれほどでもなかったから、ちょっと手が触れるだけでも好きになるような年代でしょ。それがもう、着替えから食事から、何でも介抱してくれるから好きになるのも仕方がないですよね。