更生支援する担当保護司を殺害容疑 保護観察処分受けた男を再逮捕へ

AI要約

大津市の民家でレストラン経営者の遺体が見つかり、保護司の新庄博志さんが殺害された事件が発生。犯人は新庄さんが担当していた保護観察処分を受けた男の可能性が高い。

新庄さんは倒れている状態で発見され、複数の刺し傷や切り傷が確認された。男は違反を犯す行動を取った後、ナイフを持って路上で逮捕された。

保護司が保護観察を担当していた人物に殺害されたというケースは初めてであり、事件は波紋を広げている。

更生支援する担当保護司を殺害容疑 保護観察処分受けた男を再逮捕へ

 大津市の民家で5月、レストラン経営で保護司の新庄博志さん(60)の遺体が見つかった事件があり、滋賀県警が、近くに住む30代の男が殺害に関与した疑いが強まったとして、8日にも殺人容疑で逮捕する方針を固めた。新庄さんは保護司として、別の事件で保護観察処分を受けた男の担当だったという。捜査関係者への取材でわかった。

 法務省によると、保護司が保護観察を担当していた人物に殺害されたとすれば、初めてのケースとみられるという。

 県警によると、新庄さんは5月26日午後、自宅のリビングでうつぶせの状態で倒れているのを訪ねてきた親族が見つけた。司法解剖の結果、刃物で切られた刺し傷や切り傷が10カ所以上あり、死因は出血性ショックだった。5月24日夜に死亡したと推定されるという。

 一方、男は遺体発見から2日後の同28日深夜、銃刀法違反容疑で県警に現行犯逮捕された。容疑は、大津市内の路上でナイフを持っていたというもの。パトロール中の警察官が、男のリュックの中からナイフを見つけたという。