サイクリングの合間に果物の香りを楽しんで 規格外ドライフルーツ「チャリポケ」

AI要約

里山サイクリングの合間に、果物のフレッシュな香りと柔らかい食感を気軽に楽しめる「チャリポケ」が岡山県赤磐市で販売されている。手がけるのは元IT企業勤務の戸田洋美さんで、観光協会で働き始めてから開発したもの。サイクリストから好評を得ている。

「チャリポケ」はポケットに入るサイズで、モモ、ブドウ、イチゴの3種類があり、赤磐市で収穫された規格外の果物を使用している。セミドライ加工により特徴的な香りと風味を楽しめる。

商品化のきっかけは地域おこし活動に参加した学生のアイデアであり、観光客誘致のためのサイクリングロードである「自転車のお供」として考案された。

サイクリングの合間に果物の香りを楽しんで 規格外ドライフルーツ「チャリポケ」

 里山サイクリングの合間に、果物のフレッシュな香りと柔らかい食感を気軽に楽しんでほしい。岡山県赤磐市観光協会のスタッフが、市内で収穫された規格外の果物を、ドライフルーツに加工し、販売している。(共同通信=大村響)

 パッケージはポケットに入る大きさで、商品名は「チャリポケ」。サイクリストから「甘い香りと鮮やかな色。食べるとテンションが上がる」と好評だ。

 手がけているのは、大阪の大手IT企業で働いていた戸田洋美さん(47)。新型コロナウイルス禍を機に「自然を感じながら働きたい」と2020年に退職し、観光協会で働き始めた。

 味はモモ、ブドウ、イチゴの3種類で、使っているのは「清水白桃」や「シャインマスカット」など。いずれも赤磐市で収穫された物で、低温で乾燥させるセミドライ加工を採用したことで一般的な商品よりも水分が残り、袋を開けた瞬間鼻に抜ける強い香りが特徴だ。

 商品化のきっかけは、地域おこし活動をしていた県内の学生のアイデア。市は県内上位のモモ出荷量を誇るフルーツの産地だが、大きさや形などの規格を外れた果物の活用方法が課題だった。

 一方で、市ではコロナ禍で減った観光客を呼び戻そうと、モモ畑や農産物直売所を巡るコースなどのサイクリングロードを設け、サイクリストの誘致に力を入れてきた。そこで戸田さんが考えた開発テーマが「自転車のお供」。学生と試作を重ね、サイクリングの合間につまめるよう、果物を一口サイズにしたチャリポケを考案した。

 戸田さんは「サイクリング前に『チャリポケ持った?』が合言葉になればいいですね」と期待を込めた。