小1女児重体の事故 逮捕の男(84)は3月に免許更新 家族は「免許返納した方がいいと」 自主返納は2019年ピークに減少傾向 専用相談ダイヤルも 埼玉・熊谷市

AI要約

埼玉県熊谷市で起きた小学生が車にはねられる事故の概要。

逮捕された84歳の男が運転免許を更新していたこと。

高齢ドライバーによる交通事故の背景と警察の呼びかけ。

小1女児重体の事故 逮捕の男(84)は3月に免許更新 家族は「免許返納した方がいいと」 自主返納は2019年ピークに減少傾向 専用相談ダイヤルも 埼玉・熊谷市

きのう、埼玉県熊谷市で小学1年生の女の子が車にはねられ、意識不明の重体となっている事故。逮捕された84歳の男は、家族から運転免許の返納を求められていましたが、3月に免許を更新していたことが分かりました。

埼玉県熊谷市にある小学校のすぐそば。きのう、この直線道路で小学1年生の女の子(6)が車にはねられ、意識不明の重体となっています。

記者

「女の子は見通しの良いこちらの道路に設置された横断歩道を渡っていたところ、はねられたということです」

警察は車を運転していた青木秀夫容疑者(84)を過失運転傷害の疑いで現行犯逮捕。

事故直後、捜査員らが青木容疑者を連れて歩きながら現場の状況を調べていました。

警察によりますと、当時、女の子を含む小学生たちは学校側から道路を挟んで反対側にある学童に向かうため、横断歩道を渡っていたところ、車が赤信号にもかかわらず突っ込んできたということです。

女の子と下校していた小学生

「(Q.車はどんな様子だったか?)速かった。私も一緒にひかれるかと思ってこわかった」

「(女の子が)ドンってぶつかっちゃった。信号を車に乗っている人が無視してた」

青木容疑者はなぜ赤信号に気が付かなかったのか。取り調べに対し…

青木容疑者

「現場の先にある信号が青で、それと見間違えた。直前に赤信号だと気付いた」

見間違えたという信号機は現場の100メートルほど先。現場にブレーキの痕はありませんでした。

捜査関係者によりますと、青木容疑者は今年3月下旬に運転免許を更新していたことが分かりました。

免許更新の際の認知機能検査などは問題なかったということですが、青木容疑者の娘は取材に対し…

青木容疑者の娘(JNNの取材に対し)

「家族は父に免許を返納したほうがいいと言っていた」

後を絶たない高齢ドライバーによる交通事故。

警察庁によりますと、70歳以上の免許の自主返納の件数は、東京・池袋や滋賀県大津市で暴走事故が起きた2019年をピークに減少傾向にあります。

全国の警察は、高齢ドライバーやその家族が運転に不安を感じたら、専用ダイヤル(#8080)に相談してほしいと呼びかけています。