「年利約20%社債」と説明し1200万円詐欺容疑で再逮捕…1300人から80億円集金か

AI要約

東京都千代田区の債務保証会社「トラステール」の社長らが国に無登録で社債購入の勧誘をしていた事件で、警視庁は再逮捕した。再逮捕は4日。

高橋被告らは虚偽の説明をしてトラス社の社債購入契約を結び、1200万円を詐取した容疑。

トラス社は実質的に経営破綻しており、架空の事業で集めた金の一部を配当したと見られている。

 東京都千代田区の債務保証会社「トラステール」の社長らが国に無登録で社債購入の勧誘をしていた事件で、警視庁は5日、同区内神田、同社社長高橋章被告(61)(金融商品取引法違反で起訴)ら3人を詐欺容疑で再逮捕したと発表した。再逮捕は4日。

 発表によると、3人は共謀して昨年1月21日~2月11日、大阪府内などで、30~50歳代の男性3人に「年利約20%を5年間支払う。元本は返済する」と虚偽の説明をしてトラス社の社債購入契約を結び、計1200万円を指定口座に振り込ませ、詐取した疑い。

 トラス社は、コロナ禍で経営が悪化した病院などが金融機関から融資を受ける際、債務保証をして収入を得ていると説明していた。警視庁はトラス社が2022年12月の時点で実質的に経営破綻しており、架空の事業で集めた金の一部を購入者に配当したとみている。

 事件を巡っては、社債購入を違法に勧誘したとして、3人の他にコンサルティング会社「ザ・グランシールド」社長の中村佳敬被告(46)ら5人が5月に金融商品取引法違反容疑で逮捕され、いずれも起訴されている。警視庁は17年2月以降、約1300人から約80億円を集めていたとみている。