建て替え8年目の中学校、生徒数20人台で他校と統合の議論再開へ

AI要約

新潟県柏崎市立第五中学校、新たな統合議論が再開。生徒数減少の影響で議論が進む。

統合された場合、五中の生徒は東中に通うことになり、新たな活用策を模索。生徒数の推計によると、10年後には11人と予想される。

市は生徒数が20人台で推移する場合に統合議論を再開するとしており、市議会や地域住民向けに説明を進める。

建て替え8年目の中学校、生徒数20人台で他校と統合の議論再開へ

 2017年に建て替えられたばかりの新潟県柏崎市立第五中学校について、桜井雅浩市長は約7キロ離れた同市立東中との統合に向けた議論を再開する方針を固めた。有識者らでつくる学区等審議会は22年10月、市の「24年度統合」案に対して「生徒・保護者の不安感が非常に大きい」などの理由で「見送り」を答申し、市も受け入れたばかりだった。しかし、全校生徒数が20人台で続く見通しになり、地元住民らに対し、統合への理解を求める活動を始めることにした。

 統合された場合、五中の生徒は東中に通うことになり、現校舎については新たな活用策を探ることになる。市教育委員会によると、今年度の五中の生徒数は29人。校区内の児童や未就学児の人数から推計した生徒数の見込みは、25年度以降19人→22人→22人→26人→25人→21人→20人→20人→20人で推移し、10年後の34年度は11人とされている。

 市は答申を受けて22年11月に「見送り」を決めた際、「25年度以降、生徒数が20人台で推移することが見込まれる場合は、統合の議論を再開する」との方針も決めていた。今回の「再開」はこれに沿ったもので、近く市議会に報告し、地域住民への説明も本格化させる予定だ。