両陛下がイギリスを公式訪問へ “思い出の地”オックスフォードも

AI要約

天皇皇后両陛下がイギリスを公式訪問することが決定しました。オックスフォードも訪れる予定で、2年振りの外国訪問となります。

両陛下にとってイギリスは「思い出の地」であり、天皇陛下は若い頃にオックスフォード大学で学び、雅子さまも外交官として同大学に留学経験があります。

イギリス訪問は4年越しの計画であり、天皇陛下は亡くなったエリザベス女王の墓前に花を供える予定です。

両陛下がイギリスを公式訪問へ “思い出の地”オックスフォードも

天皇皇后両陛下が今月22日からイギリスを公式訪問されることが決まりました。「思い出の地」オックスフォードも訪れるご予定です。

ギリシャへの訪問を終えられた佳子さま。 このあと、天皇皇后両陛下に帰国の報告をされる予定です。

そんななか、宮内庁が新たな外国訪問を発表。両陛下が今月下旬、国賓としてイギリスを訪れることになったのです。天皇皇后両陛下がそろって国賓としてイギリスを訪問するのは、1998年の上皇ご夫妻以来。

両陛下の国際親善のための外国訪問は、去年6月のインドネシア以来、2回目です。

お二人にとって、イギリスは「思い出の地」。自転車でロンドンの街中を走るのは、1985年、当時25歳の天皇陛下です。

陛下は、1983年から約2年間、オックスフォード大学に留学し「テムズ川の水運」について研究されました。

過去の会見では…

天皇陛下(2020年当時)

「青年に達してからの大切な記憶として、まず思い起こすことは、オックスフォード大学への留学です。現在の公務に取り組む姿勢にも、大きな影響を与えている数々の貴重な経験をさせていただきました」

雅子さまも外交官だった当時、同じオックスフォード大学に留学されています。

2年にわたって国際関係論を学ばれ、イギリス人をたくさん呼ぶようなパーティーのときには、得意の日本料理の腕を奮って参加者をもてなしたといいます。

そもそも、日本の皇室とイギリス王室には、強いつながりがあるそうです。

世界各国の王室事情に精通 関東学院大学・君塚直隆教授

「いわゆる“外交の儀礼”。マナーとか宮中晩餐会のやり方とか、皇室もそういったものを (英王室から)学んでいった。だんだん家族ぐるみで日本の皇室とイギリス王室は仲良くなっていった。(両陛下)それぞれにとってイギリスというのは、留学先であり、いろんな思い出の場所である。“第二の故郷”に戻られるような気分で今回、行かれるのでは」

今回、両陛下は、22日に政府専用機で出発しロンドン入り。

23日から、天皇陛下は日本文化を発信する施設などを視察され、25日から27日までは、両陛下そろって歓迎式典やチャールズ国王主催の晩餐会など公式行事に参加されます。

そして28日には、思い出の地・オックスフォードへの訪問も予定されているそうです。

それにしても、なぜこのタイミングでの訪問なのでしょうか?実は「延期が重なった結果」だといいます。

関東学院大学・君塚直隆教授

「天皇皇后両陛下、2019年に即位されまして、最初、即位後に(外国)訪問されるはずだったのが、2020年、エリザベス女王からのご招待でのイギリスのはずだった」

これには、当時、EUからの離脱に直面していたイギリスにとって、日本との関係を強化したいという思惑もあったようです。しかし…

関東学院大学・君塚直隆教授

「これが結局、コロナ禍によって延期されてしまって、この間にエリザベス女王が亡くなってしまったということでずっと延期になってしまったが、前々からのお約束というのもあって、新しいチャールズ国王から改めて招待を受けて、それで(今回の)イギリス訪問ということになった」

実に、4年越しのイギリス訪問。天皇陛下は、2022年に死去したエリザベス女王の墓前に花を供えられる予定です。