機能性表示食品 23年度届出、微増の1433品

AI要約

2023年度には、機能性表示食品の届出数は前年比わずかに増加し、3年連続で1400品台に達した。

月によって届出数には大きな変動があり、6月が最も多い一方で8~10月は減少傾向にある。措置命令の影響も見られた。

機能性表示食品の剤型別では、サプリメントが最も多く、さまざまな機能性表示が受理されている。新成分も受理されている中、制度の見直しも進んでいる。

 2023年度に届出された機能性表示食品の総数は1433品で、前年度比0.3%増だった。3年連続の1400品台となった。

 制度がスタートした15年度の届出数は310品。20年度に1067品と初めて1000品を超えた。21年度は1445品、22年度は1429品となり、参入企業も右肩上がりに増加。届出者数は現在約1700となっている。

 23年4月~24年3月の届出数は1433品。22年度から4品増えたが、月によって届出数は大きく異なる。最も多かった6月は180品を記録。しかし8~10月は3ヵ月連続で100品を割り込んだ。昨年6月末の機能性表示食品に対する措置命令で、届出に慎重になる企業も見られた。

 23年度受理品を剤型別に見ると、サプリメントが56.3%、その他加工食品が41.2%、生鮮食品が2.4%。機能性表示は脂肪系を中心に、整腸、血糖値、快眠、肌、免疫など多様な表示が受理されている。「月経」を含む表示も受理された。新成分ではノコギリヤシやNMNなどが受理されている。

 紅麹問題を受けた制度の見直し検討が進む中、制度は4月から10年目に突入。J番号の受理も始まっている。