「貯蓄3000万円達成」60歳代や70歳代での達成割合はどれくらい?一覧で確認。年金の平均額も
老後に向けての貯蓄状況を明らかにし、60歳代と70歳代の貯蓄割合を示すデータを紹介しました。
年金受給額の平均も確認し、老後資金に関する不安を明らかにしました。
貯蓄の重要性と老後資金の確保に向けた課題を示唆しました。
老後2000万円問題、物価高騰、年金不安など、老後に向けて不安は増すばかりです。
コツコツとお金を貯めている人もいらっしゃると思いますが、政府の電気・ガス価格激変緩和対策事業が2024年5月使用分までで終了するなど、懐事情は厳しくなるばかりです。
このような情勢の中、老後はいくらあれば安心という基準もありません。
今回は、実際に老後を迎えている60歳代と70歳代の方々が「どのくらいの貯蓄を有しているのか」や「貯蓄3000万円以上の達成割合」を見ていきます。
また、老後の主な収入源となる年金の平均受給額も確認しておきましょう。
※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
まずは、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)」から、シニア世代の貯蓄割合を見てみましょう。
●二人以上世帯の貯蓄割合(60歳~79歳)
<60歳代>
・金融資産非保有:21.0%
・100万円未満:5.9%
・100~200万円未満:4.5%
・200~300万円未満:4.3%
・300~400万円未満:3.0%
・400~500万円未満:1.9%
・500~700万円未満:7.2%
・700~1000万円未満:6.7%
・1000~1500万円未満:6.8%
・1500~2000万円未満:5.4%
・2000~3000万円未満:9.5%
・3000万円以上:20.5%
・平均値:2026万円
・中央値:700万円
<70歳代>
・金融資産非保有:19.2%
・100万円未満:5.6%
・100~200万円未満:5.1%
・200~300万円未満:4.3%
・300~400万円未満:4.7%
・400~500万円未満:2.5%
・500~700万円未満:6.2%
・700~1000万円未満:5.8%
・1000~1500万円未満:10.2%
・1500~2000万円未満:6.6%
・2000~3000万円未満:7.4%
・3000万円以上:19.7%
・平均値:1757万円
・中央値:700万円
●単身世帯の貯蓄割合
<60歳代>
・金融資産非保有:33.3%
・100万円未満:8.5%
・100~200万円未満:4.7%
・200~300万円未満:2.8%
・300~400万円未満:4.3%
・400~500万円未満:2.4%
・500~700万円未満:3.5%
・700~1000万円未満:2.8%
・1000~1500万円未満:6.6%
・1500~2000万円未満:4.5%
・2000~3000万円未満:8.0%
・3000万円以上:15.1%
・平均値:1468万円
・中央値:210万円
<70歳代>
・金融資産非保有:26.7%
・100万円未満:5.8%
・100~200万円未満:4.3%
・200~300万円未満:4.1%
・300~400万円未満:3.3%
・400~500万円未満:2.5%
・500~700万円未満:6.6%
・700~1000万円未満:5.1%
・1000~1500万円未満:8.6%
・1500~2000万円未満:5.3%
・2000~3000万円未満:8.2%
・3000万円以上:17.3%
・平均値:1529万円
・中央値:500万円