住宅断熱材技術×甘味料キシリトール=冷感ウェア 住化など3社開発

AI要約

住友化学など3社が開発した氷撃α(アルファ)は、住宅断熱材で技術を磨いた特殊な繊維に甘味料キシリトールを組み合わせた冷感ウェア。同社が開発した樹脂「コンフォーマ」を使用し、樹脂の繊維にキシリトールを印刷。酷暑にさらされる人々向けにシャツ、腕カバー、キャップを製作し、一般向け販売とスポーツブランドとの商談も進めている。

住宅断熱材技術×甘味料キシリトール=冷感ウェア 住化など3社開発

 住宅断熱材で技術を磨いた特殊な繊維に、甘味料キシリトールをほどこした冷感ウェア。その名は「氷撃α(アルファ)」。住友化学など3社が酷暑対策の衣類として開発し、21日発表した。

 氷撃αに用いられるのは、住友化学が開発した温度調整のできる樹脂「コンフォーマ」だ。同社は、機能性衣料を手がけるリベルタ、ユタックスの両社と組み、この樹脂の繊維に、ガムなどに使われる冷涼感のある甘味料キシリトールを印刷した。

 酷暑にさらされるアスリートや作業員、営業担当者らの利用を想定し、シャツや腕カバー、キャップをつくった。一般向け販売に加え、スポーツブランドとの商談も進める。

 住友化学の上田博副社長は「新技術で世界の酷暑に挑む」と意気込んでいる。(山本精作)