トヨタがついに「GRカローラ」欧州導入? 300馬力超えの高性能車、ドイツで目撃される

AI要約

トヨタは、欧州で高性能ハッチバック「GRカローラ」の発売準備を進めており、ニュルブルクリンクでテスト走行を行っている。

欧州ではGRカローラの導入が待ち望まれており、欧州向けの標準カローラは販売台数3番目に位置している。

GRシリーズの一環として、GRヤリスやGRスープラなどが好調に販売されており、GR86の代わりとしてGRカローラが導入される可能性がある。

トヨタがついに「GRカローラ」欧州導入? 300馬力超えの高性能車、ドイツで目撃される

トヨタは、高性能ハッチバック「GRカローラ」を欧州で発売する準備を進めているようだ。ドイツのニュルブルクリンク・サーキットで、プロトタイプによるテスト走行を開始している。

欧州では以前から、ファンの間でGRカローラの導入を求める声が大きかった。ベースとなっている標準のカローラは、ヤリスとヤリス・クロスに次いで、同地域でトヨタ3番目の販売台数を誇る。

高性能車の「GR」シリーズとしては、GRヤリス、GRスープラ、GR86の3車種が欧州で販売され、すでに好調な業績を上げている。しかし、GR86は欧州連合(EU)の新しい安全規制GSR2により間もなく廃止される予定で、これと入れ替わる形でGRカローラが発売されるかもしれない。

欧州向けの標準のカローラは英国ダービーシャー州バーナストンで生産されているが、GRカローラの生産は日本の元町工場で行われている。すでに左ハンドル(北米向け)と右ハンドル(日本向け)の両方が出荷されている。

ニュルブルクリンクでテスト走行が目撃されたのは右ハンドル仕様で、最高出力304psを発生する1.6L 3気筒ターボエンジンと四輪駆動システムを搭載しているものと思われる。販売地域ではGRヤリス同様、8速ATまたは6速MTが用意されている。

サイズや性能値から、BMW M135i(最高出力300ps)、ホンダ・シビック・タイプR(同320ps)、フォルクスワーゲン・ゴルフR(同333ps)のライバルとなるだろう。

さらにパワフルなGRMN(ガズー・レーシング・マイスター・オブ・ニュルブルクリンク)と思われるプロトタイプも、同サーキットを周回しているところが目撃された。まだ正式には公開されていないが、より低い車高と大型リアウイングが確認できる。

このプロトタイプはどのようなモデルなのか。トヨタ欧州部門の広報担当者はAUTOCARの問い合わせに対し、「あらゆる主要自動車メーカーが、自社のグローバル製品をニュルブルクリンクでテストしている」と回答し、明言を避けた。しかし、GRカローラの欧州導入の可能性は否定しなかった。

もし欧州で販売されることが決まったとしても、間違いなく非常に高価になるだろう。現在、北米では3万6500ドル(約520万円)から販売されているが、GRヤリスの価格体系

考慮すると、例えば英国では5万ポンド(約940万円)を超えることになるかもしれない。