マンハッタン5番街の「ユニクロ」旗艦店で、肌寒さと内外価格差にふるえる【25年春夏NYコレ番外編 Vol.3】

AI要約

ニューヨーク・ファッション・ウイーク(NYコレ)が9月6~11日にかけて開催され、様々な話題を提供した。

取材を通じて、ニューヨークの涼しい気候や高価なユニクロ製品に触れることができた。

ニューヨークへの旅行では防寒対策が必要であり、現地のユニクロ店も日本人にとって誇りに思える存在であることがわかった。

マンハッタン5番街の「ユニクロ」旗艦店で、肌寒さと内外価格差にふるえる【25年春夏NYコレ番外編 Vol.3】

ニューヨーク・ファッション・ウイーク(以下、NYコレ)が9月6~11日にかけて開催された。今回は「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」「トリー バーチ(TORY BURCH)」「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」といった重鎮の面々に加え、久々の凱旋ショーを行った「アライア(ALAIA)」やストリートの雄「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH)」が参戦するなどトピックスも満載だった。ここでは取材のこぼれ話(ときには関係ないハナシ)をニューヨーク初滞在の記者が振り返り形式でお届けする。

ファッション・ウイーク期間中のニューヨークは、9月になっても残暑厳しい日本に比れば格段に涼しく、日中の気温が20℃を下回る日すらあった。

現地には長袖のシャツを持参したものの、それでも少し肌寒く感じる。幸い到着からショーのスケジュールが始まるまで少し余裕があったので、体温調節アイテムを調達しようと考えた。そんな時に頼りになるのは、やはり「ユニクロ(UNIQLO)」だ。マンハッタンの5番街にある「ユニクロ」のグローバル旗艦店を訪れた。

“ヒートテック”2800円に閉口

保温インナーといえば“ヒートテック”。ところが、価格表示を見て思わず閉口した。価格は19.9ドル(日本価格で約2800円)。日本では1290円程度だから、その差は倍以上だ。春夏の定番インナーである“エアリズム”も14.9ドル(同約2100円)。日本国内では両商品は同じ価格だが、ニューヨークでは明確な価格差が設定されているのも気になるところ。寒い時期が長く、厳しいため、“ヒートテック”の方が需要が大きいからだろうか。とにかく、消耗品として買い足すには抵抗感がある価格だ。

この際だから、アウターを調達してしまおうかと考えるも、見立てが甘かった。突然の雨や肌寒い日の防水防風に役立つ“ブロックテックパーカ”は79.9ドル(同1万1400円)。日本では6990円なので、やはり手が伸びない。昨年から“ウルトラライトダウン”と並ぶ軽量・高機能アウターとして展開している“パフテック”(日本価格6990円)は、こちらも69.9ドルで約1万円とお高め。“カシミヤクルーネックセーター”は99.9ドル(同1万4200円)。日本国内では、この秋冬から戦略的に3000円値下げして9900円で販売することを発表しているため、価格差は歴然だ。

結論から言えば、ニューヨークに行くなら9月といえど防寒対策はある程度必要ということ。ただ5番街の「ユニクロ」は平日にも関わらず店内は賑わっており、米国でも“ライフウエア”として信頼されている存在ということを実感。日本人として誇らしい気持ちになった。