入浴施設で「脱衣所の椅子に“裸で直座り”やめて!」の切実な声 「せめてタオルを敷いてほしい」…トラブルに発展する例も

AI要約

宿泊施設の温泉や入浴施設での脱衣所や洗面台には椅子が用意されているが、肌が座面に触れないように座ることが望まれることがある。

一部の人は裸で椅子に座ることに抵抗を感じ、バスタオルなどを使用して対策を取るが、他人の体が触れた椅子に対する不快感もある。

男性も女性もこの問題に関心を持ち、意見が分かれることがある。

入浴施設で「脱衣所の椅子に“裸で直座り”やめて!」の切実な声 「せめてタオルを敷いてほしい」…トラブルに発展する例も

 宿泊施設の温泉や入浴施設では、脱衣所や洗面台の前に椅子が用意されていることも多い。湯上がりの体をゆっくり休めたり、座って肌や髪を整えたりするためのものだが、「肌が座面に触れないように座ってほしい」という声がある。脱衣所の洗面台ならではの光景として、裸にタオルを巻いただけの姿で座っている人も多いなか、なかにはタオルを巻かずに座っている人もいて、衛生的に気になるというわけだが――。

 IT企業勤務の40代女性・Aさんは、そもそも宿泊施設の温泉や入浴施設の洗い場に置かれている椅子ですら、「なるべく座りたくない」という。

「私が潔癖なのかもしれませんが、基本座らず、その場で立て膝をつくなどしてシャワーを使用します。あるいは、使う前に座面をボディーソープや石鹸を使って洗いますね。不特定多数の他人の臀部が触れた部分との接触は抵抗があります……」

 洗い場の椅子ならば洗うこともできるが、脱衣所ではそうはいかない。Aさんがこうこぼす。

「胸にバスタオルを巻いていても、下着を履いていない状態で、椅子に座る人が結構います。その際、バスタオルの幅が絶妙に足りなくて、下半身までカバーされていない。濡れた髪で服を着たくない気持ちはわかりますが、だったら胸とか隠さないでもいいから、椅子の上にタオルを敷いてと言いたくなります。風呂椅子のように洗えないんだから」(Aさん)

 女性だけではない。男性にも嫌がる人はいる。メーカー勤務の30代男性・Bさんは、脱衣所の椅子の使用をめぐり、言い合いになっている場に遭遇したことがある。

「40~50才くらいの恰幅のいい男性が、タオルも巻かずに濡れたまま、全裸で椅子に座ったんです。サウナ後だったのか、なんだかフラフラでした。大丈夫かなと思って気にしていたら、高齢の白髪男性が『ここはお前の家じゃない!』『後に座る他人のことを考えろ!』と声を荒らげていました。注意された男性は、『風呂上がりなんだから体は清潔だ』と主張していましたが、一触即発のムードでしたね」(Bさん)

 Bさん自身は脱衣所にある椅子に座ったことはなかったが、白髪男性の言っていることは理解できたという。

「言われてみれば、風呂場にある椅子やサウナでは何とも思わないのに、脱衣所にある椅子というだけで、裸で座られると気になるのは自分でも不思議です」(Bさん)