〔NY外為〕円、141円台後半(12日)

AI要約

12日のニューヨーク外国為替市場では、米経済指標のインフレ鈍化を受け、円買い・ドル売りの流れが強まり、円相場は1ドル=141円台後半に上昇。

米卸売物価指数(PPI)が市場予想を下回り、米長期金利の低下が日米金利差縮小を意識した円買い・ドル売りを促す一方、PPIの前月比は予想を上回り、インフレの根強さもうかがえる状況。

ユーロは対ドルで19銭の円安・ユーロ高となるなど、為替市場には円買い・ドル売りの流れが続く。

 【ニューヨーク時事】12日のニューヨーク外国為替市場では、インフレ鈍化を示唆する米経済指標を受け、円買い・ドル売りの流れが強まり、円相場は1ドル=141円台後半に上昇した。午後5時現在は141円74~84銭と、前日同時刻(142円31~41銭)比57銭の円高・ドル安。

 朝方発表された8月の米卸売物価指数(PPI)は前年同月比1.7%上昇と、市場予想(1.8%上昇)を下回った。7月のPPIが前月比で下方修正され、インフレ圧力が緩和しているとの見方から、米長期金利が低下。日米金利差縮小を意識した円買い・ドル売りが優勢となった。

 一方、PPIは前月比では0.2%上昇と、予想(0.1%上昇)を上回り、インフレの根強さが若干うかがえる内容でもあった。米長期金利が上昇基調をたどり、円売り・ドル買いの流れが進む場面もあった。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1069~1079ドル(前日午後5時は1.1006~1016ドル)、対円では同156円98銭~157円08銭(同156円79~89銭)と、19銭の円安・ユーロ高。