ニデック・TDK・京セラ…電子部品8社の通期見通し、7社が当期増益の要因

AI要約

電子部品8社の2025年3月期連結業績予想は、7社が当期増益を見込む。アルプスアルパインは当期損益が黒字転換する。車載向け部品が堅調に推移するほか、サプライチェーン(供給網)にある在庫の消化が緩やかに進み、需要の回復が見込まれる。

車市場では先進運転支援システム(ADAS)や電動車(xEV)の普及に伴い、電子部品の搭載数が増えることが見込まれる。太陽誘電の福田智光取締役常務執行役員は「魅力のある市場」と話した。村田製作所は車載向け積層セラミックコンデンサー(MLCC)やインダクターなどが伸びるとみており、TDKもMLCCのほか、車載向け磁気センサーなどへの需要増を見込む。

こうした環境の中でも成長を図るため、構造改革を積極的に行う企業もある。例えば、オムロンは構造改革に280億円を計上し、国内外での2000人の人員削減などに充てる方針。またアルプスアルパインは海外を中心に3000人規模の削減を計画。非注力事業の整理や撤退、拠点の集約も行う方針だ。

ニデック・TDK・京セラ…電子部品8社の通期見通し、7社が当期増益の要因