【円高株安・円安株高、相場は乱高下】新NISAで積立投資している人がとるべき対応は?

AI要約

2024年から新NISAがスタートし、多くの方が新たに投資をスタートしています。

そのため、新NISAで積立投資を行っている方は、相場の変動が激しくとも、長期投資による複利の効果をうまく活用することによって、安定した資産形成が可能となるでしょう。

そもそも「NISA(ニーサ)」とは、少額からの投資を可能にするために、2014年1月よりスタートした「少額投資非課税制度」のことを指します。

そして、2024年からは制度の内容が改善された新NISAがスタートし、若い層を中心として、より多くの方が投資を行うようになりました。

2024年3月、日本の株価指数「日経平均株価」が34年ぶりに史上最高値を更新し、米国株の株価指数「ダウ平均株価」や「S&P500」などについても、同じく史上最高値を更新し、外国為替市場では円安が進行している状況です。

【円高株安・円安株高、相場は乱高下】新NISAで積立投資している人がとるべき対応は?

2024年から新NISAがスタートし、多くの方が新たに投資をスタートしています。

しかし、コロナショック以降の緩和策から円安が進行。その後、今年の円高株安やといった相場の乱高下のもと、どのように積立投資を進めていけば良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。

積立投資を行う場合、目先の株価の水準を気にする必要はなく、長期的な視点で成長する資産に投資することこそが重要となってきます。

そのため、新NISAで積立投資を行っている方は、相場の変動が激しくとも、長期投資による複利の効果をうまく活用することによって、安定した資産形成が可能となるでしょう。

本記事では、新NISAで積立投資をしている人がこうした環境下でとるべき対応について解説していきます。

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そもそも「NISA(ニーサ)」とは、少額からの投資を可能にするために、2014年1月よりスタートした「少額投資非課税制度」のことを指します。

イギリスの「ISA(Individual Savings Account:個人貯蓄口座)」をモデルにしたことから、日本版ISAとして「NISA(Nippon Individual Savings Account)」と名付けられました。

そして、2024年からは制度の内容が改善された新NISAがスタートし、若い層を中心として、より多くの方が投資を行うようになりました。

そこでこの項では、新NISAとは何なのかを改めて解説するとともに、昨今の円高株安および円安株高の状況についても紹介していきます。

●新NISAの概要

通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらの商品を売却し、利益や受け取った配当に対して、20.315%の税金がかかります。

一方で、NISA口座で投資を行い発生した利益は非課税になるため、税負担を軽減でき、少額からより気軽に投資をすることが可能となりました。

NISAは、2014年1月の制度開始以降、2016年4月に「ジュニアNISA(未成年者少額投資非課税制度)」、2018年1月に「つみたてNISA」がスタートし、2024年1月からは新NISAが開始されました。

具体的な変更点としては、2023年までは「一般NISA」と「つみたてNISA」の2種類に分かれており、どちらかを選択する必要がありました。

しかし、新NISAでは「成長投資枠」と「つみたて投資枠」が設置され、「一般NISA」と「つみたてNISA」が一本化されたほか、非課税保有限度額なども大幅に拡大されることとなりました。

●足元の市場動向

2024年3月、日本の株価指数「日経平均株価」が34年ぶりに史上最高値を更新し、米国株の株価指数「ダウ平均株価」や「S&P500」などについても、同じく史上最高値を更新しました。

また、外国為替市場では円安が進み、6月末には1ドル=160円台後半という37年ぶりの円安水準をつけ、大きな話題となりました。

さらにその後、7月11日発表の「6月米消費者物価指数(CPI)」が市場予想を下回ったことをきっかけに、ドル安・円高方向へ急速に反転しました。

8月5日には、日経平均株価が4451円安になるなど、1987年のブラックマンデー時(10月20日)の3836円安を上回る過去最大の下落幅を記録し、年初の日経平均株価の下回る水準まで下落しています。

今年資産運用を始めた方にとっては投資の難しさと感じた値動きになったでしょう。