ロウズも見通し下方修正、DIY業界に逆風-消費抑制と住宅低迷響く

AI要約

米ホームセンター運営のロウズは住宅市場の低迷を受けて業績見通しを下方修正し、消費者のDIY支出が減少していると発表した。

ロウズは既存店売上高の予想を下回る結果となり、通期の調整後利益も低くなる見通し。高金利やインフレ、低調な中古住宅販売などが要因として挙げられた。

同業界のホーム・デポも売上高予想を下方修正し、消費者の「先延ばしマインド」が広がっている状況が続いている。

ロウズも見通し下方修正、DIY業界に逆風-消費抑制と住宅低迷響く

(ブルームバーグ): 米ホームセンター運営のロウズは通期の業績見通しを引き下げた。住宅市場の低迷を背景に、消費者はDIYを含むリフォームや大規模な支出を控えている。

同社は既存店売上高が前年比3.5-4%減少するとの見通しを20日に示した。これはブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均を下回る。従来の会社予想は2-3%減だった。通期の調整後利益も従来予想より低くなる見通しだとしている。

ロウズは業績見通し下方修正の要因として、マクロ経済環境の厳しさが続いており、DIYに対する消費者の支出が想定より少ないことを挙げた。高金利とインフレで消費者は裁量的支出を減らしている。中古住宅販売も依然として低調だ。

同時に発表した5-7月(第2四半期)の既存店売上高は前年同期比5.1%減で、市場予想より大幅な減少となった。調整後1株当たり利益は4.10ドルと、アナリスト予想を上回った。

ホームセンター業界ではホーム・デポも先週、通期の既存店売上高予想を下方修正。リチャード・マクフェイル最高財務責任者(CFO)はインタビューで、「顧客の間に先延ばしマインドが広がっている」と述べた。

ホーム・デポ、売上高予想を下方修正-消費者に「先延ばしマインド」

原題:Lowe’s Cuts Guidance on Soft DIY Spending, Housing Market (2)(抜粋)

(c)2024 Bloomberg L.P.