万博シンボルの大屋根、今月21日に1周2キロ完成へ 工事効率化で1カ月早まる

AI要約

2025年大阪・関西万博のシンボルである環状の大屋根がついに完成し、その一周がつながる見通しとなった。

大屋根は世界最大級の木造建築であり、来場者はその上を歩きながら会場や大阪湾の景色を楽しむことができる。

工事の効率化により、当初よりも1カ月早く1周がつながる予定で、開幕に向けて最後の準備が進められている。

万博シンボルの大屋根、今月21日に1周2キロ完成へ 工事効率化で1カ月早まる

2025年大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)は8日、万博のシンボルとなる環状の大屋根(リング)について、今月21日に1周がつながる見通しであることを明らかにした。工事の効率化などにより、つながる時期が約1カ月早まった。

万博は大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)で開催し、大屋根は約350億円をかけて設置。1周約2キロ、高さ最大20メートルで、完成すれば世界最大級の木造建築となる。来場者は大屋根上を歩くことができ、会場のパビリオン群や大阪湾などの眺望が楽しめる。

建設は3工区に分けて工事が進められていて、当初の予定では9月下旬に1周がつながるとしていた。今月21日には会場西側の手すりなどを設置し、1周がつながる。

大屋根に関しては今後、エレベーターが8月下旬~11月上旬に、エスカレーターが9月下旬~11月下旬に完成し、大屋根上の植栽を12月下旬に終える予定。

万博協会幹部は「万博のシンボルであるリングがつながり、いよいよ開幕に向けた最後の準備を進めていく」と語った。(井上浩平)