NISAで買うべき銘柄は?「景気の影響を受けやすい株と受けにくい株」見分け方を投資プロが解説

AI要約

新刊『株トレ ファンダメンタルズ編』は株式投資のファンダメンタルズ分析に焦点を当てた書籍で、業績や財務の読み方を中心として解説している。

著者はファンドマネジャーの窪田真之氏で、株で勝つ技術を身につけるためのクイズ形式の本であり、今回は株式の業績や財務を見極めるポイントを提供している。

記事では、NISA口座での投資における情報通信株と自動車株の比較から、業績の推移や景気敏感株とディフェンシブ株の違い、業種分類のポイントなどが紹介されている。

NISAで買うべき銘柄は?「景気の影響を受けやすい株と受けにくい株」見分け方を投資プロが解説

 「この株は売り? それとも買い?」投資シミュレーションのようにクイズを解きながら「株で勝つ技術」を身につける『株トレ 世界一楽しい「一問一答」株の教科書』の続編『株トレ ファンダメンタルズ編』が発売した。前作はチャート分析がテーマだったが、今作は企業の業績や財務の読み方を中心とするファンダメンタルズ分析を扱う。著者は、ファンドマネジャー歴25年、2000億円超を運用してTOPIXを大幅に上回る好実績をあげたスペシャリストの窪田真之氏。何万回にも及ぶ膨大な数のトレードを経て確立した「株で勝つ技術」を1冊に凝縮した本書から、特別に一部を抜粋して紹介する。

● 『株トレ』のクイズに挑戦!

 予想配当利回り3.8%の情報通信L社と、4.6%の自動車M社。

 NISA口座で買うならどっち?

 過去16年の連結純利益の推移を見て、判断してください。

 正解は、買うならL社。

● L社はディフェンシブ株、M社は景気敏感株

 リーマンショックがあった2009年3月期と、コロナショックがあった2020年3月期の業績に注目してください。

 どちらも深刻な景気後退局面です。

 M社は赤字に転落していますが、L社は黒字を継続しています。

 M社のように景気変動の影響を大きく受ける銘柄を「景気敏感株」、L社のように不況期でも業績があまり悪化しない銘柄を「ディフェンシブ(景気中立)株」と言います。

 景気敏感株は不況期に減配になるリスクがあります。

 NISA口座で長期投資する高配当利回り株は、できればディフェンシブ株から選んだほうが良いです。

 以下の業種分類表で、上に行くほど景気敏感株が多く、下に行くほどディフェンシブ株が多くなります。

 (本稿は、『株トレ ファンダメンタルズ編』から抜粋・編集したものです。)