復活した“伝統のマッスルカー”の限定モデルは810馬力! 新型「ACコブラGT」にクーペモデルが英国で登場

AI要約

AC Carsが2024年に新型ACコブラGTクーペを世界初公開。

ACコブラの歴史とレースへの関与、最新モデルの特徴、価格について。

CEOのコメントや限定版モデルについても紹介。

復活した“伝統のマッスルカー”の限定モデルは810馬力! 新型「ACコブラGT」にクーペモデルが英国で登場

 英国のスポーツカーブランド、AC Cars(ACカーズ)は2024年8月1日、新型「ACコブラGTクーペ」を世界初公開しました。 

 ACカーズは1901年に創業した、現在も残る英国で最古の自動車メーカーです。1950年代にはブリストルのエンジンを搭載した「ACエース」などを発売しています。

 ACカーズの名を有名にしたのは、1962年に誕生した「ACコブラ」です。このモデルをベースに、アメリカ人のレースドライバー、キャロル・シェルビー氏がフォードエンジンを搭載したマッスルカー「シェルビーACコブラ」を制作しました。

 このACコブラとル・マン24時間耐久レースとは関係が深く、1963年のル・マンに2台のACコブラMkIIが初出場。ニニアン・アンダーソン選手とピーター・ボルトン選手のイギリス人ドライバーのチームは初出場にもかかわらず、クラス1位、総合7位でフィニッシュしています。

 この際、サーキットにおけるACコブラの伝説が始まったともいわれます。

 2023年5月にはオープンスポーツカー新型「ACコブラGTロードスター」を初公開、今回登場したのはそのクーペバージョンです。

 全長4330mm×全幅1960mm×全高1400mm、ホイールベース2570mmというボディにフォード製5リッターV型8気筒エンジンを搭載。組み合わせるトランスミッションは6速MT、または10速ATで、後輪を駆動します。

 先行して発売される究極のモデル、「ACコブラGTクーペ クラブスポーツエディション」は99台限定の特別なモデルで、搭載する5リッターV8+スーパーチャージャーは810馬力という最高出力を発揮します。

 前後重量バランスは50:50で、低重心を実現。車両重量は1450kg未満となっています。

 通常モデルは2グレードを用意。スタンダードな「ACコブラGTクーペ」は456馬力の自然吸気5リッターV8、「ACコブラGT Sクーペ」は730馬力の5リッターV8+スーパーチャージャーを搭載します。英国での車両価格は32万5000ポンド(日本円で6180万円。税抜)からとなっています。

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 ACカーズのCEO、デビッド・コンザ氏は「ACコブラGTクーペの発表は、私たちにとって誇らしい瞬間です。公道走行可能な ACコブラGTクーペは1年かけて作り上げられてきました。時代を超えたACコブラのデザインを、最新の設計および構築技術を使用してクルマに組み合わせることができたことは、ACカーズにとって新境地を拓くものです。限定版のクラブスポーツエディションは、公道でもサーキットでも、レーシングカーのような素晴らしい体験を提供します」とコメントしています。