2024年秋に迫力の“ステルスカラー”が新登場! マット塗装のボディ色をまとったトヨタ「クラウン・スポーツ」の特別仕様車を初公開

AI要約

トヨタ自動車が「THE CROWN」店の新店舗「THE CROWN千葉中央」のオープンに合わせ、「クラウン・スポーツ」の特別仕様車を初公開。

新店舗では「クラウン」シリーズ専売の取り扱いやイベント開催などを通じて「クラウン」への理解を深める取り組みを展開。

公開された「クラウン・スポーツ ザ リミテッド マットメタル」は、新装備や専用アイテムを備えたPHEVモデルで、2024年秋の発売が予定されている。

2024年秋に迫力の“ステルスカラー”が新登場! マット塗装のボディ色をまとったトヨタ「クラウン・スポーツ」の特別仕様車を初公開

 トヨタ自動車は2024年7月24日、「クラウン」の専門店である「THE CROWN」店の4店舗目となる「THE CROWN千葉中央」のグランドオープンに合わせ、同拠点専売モデルとして開発が進む「クラウン・スポーツ」の特別仕様車を初公開しました。

 トヨタ自動車は「クラウン」シリーズのみを取り扱う旗艦店舗「THE CROWN」の展開を進めています。

 新店舗である「THE CROWN千葉中央」は、JR千葉駅や京成千葉駅のほど近く、千葉トヨタ自動車の本社内にオープンしました。

 同店では、他の「THE CROWN」店と同様、新型「クラウン」シリーズの展示および試乗のほか、開発者たちとの交流など特別なイベントを実施することで、「クラウン」への理解をより深めてもらうことを目的としています。

 さらに「THE CROWN」店は、「クラウン」シリーズの全ボディタイプと全パワートレインを体感できる、豊富な試乗車が勢ぞろいしているのも特徴です。

 新しい「THE CROWN千葉中央」のオープニングセレモニーには、「クラウン」のチーフエンジニアである清水竜太郎氏と、チーフデザイナーである宮﨑満則氏が登壇。さらに、大クルマ好きとして知られるタレントのマギーさんをゲストに迎えたトークショーも開催されました。

 そんな新店舗で世界初公開されたのが、「クラウン・スポーツ」をベースとする特別仕様車「クラウン・スポーツ ザ リミテッド マットメタル」。同車は、「THE CROWN」店専売モデル第1弾となった「クラウン・クロスオーバー RS“アドバンスド・ザ リミテッド マットメタル”」に続く第2弾モデルです。

「クラウン・スポーツ ザ リミテッド マットメタル」は、専用ボディカラーであるマットメタルのボディカラーと、マットブラック塗装のアルミホイールなど専用アイテムが大きな特徴です。

 現時点において、その詳細な仕様は明らかになっていませんが、第1弾となった「クラウン・クロスオーバー」と同様、ブラック基調の内装には専用色であるクロームのアクセントや、レッドステッチが入った本革製スポーツシートなどの特徴がしっかりと受け継がれていることを確認できました。

 また、ベースモデルのグレードについても未公表ですが、展示車両には赤いブレーキキャリパーや充電口などPHEV(プラグインハイブリッド車)の特徴が見られたため、「クラウン・スポーツ RS」であることは間違いないでしょう。「ザ リミテッド マットメタル」としては初のPHEVとなります。

 そんな「クラウン・スポーツ ザ リミテッド マットメタル」の発売は2024年秋を予定。価格が現状、未定です。

●「クラウン」らしいおもてなしを感じさせる特別塗装

「クラウン」シリーズのチーフエンジニアである清水氏は、「ザ リミテッド マットメタルに関して次のように話します。

「『ザ リミテッド マットメタル』は、現行『クラウン』の中で最も早く投入された『クラウン・クロスオーバー』に設定し、『THE CROWN』店のみで購入できる特別な1台として大変好評をいただいております。

 今回、その第2弾として『クラウン・スポーツ』を投入しました。最大の魅力は、このマットメタル塗装です。一般的にマット塗装のクルマは、ボディを磨くとツヤが出てしまうため、維持するのが大変です。しかし、このマット塗装には、新たに開発した特殊表面処理によって洗車しても大丈夫なメンテナンス性のよさを誇ります。

 また、この『クラウン・スポーツ』には、その精悍さにマッチする特別装備を与えています」

 維持するのが難しいマット塗装車を気軽に所有できるようにしたのは、「クラウン」らしいおもてなしを感じさせるところです。

 一方、チーフデザイナーの宮﨑さんは、多くのアイデアの中からマット塗装をチョイスした理由を次のように話します。

「現行の『クラウン』シリーズの開発中に『THE CROWN』店の話が出た際、デザインチームの中で、『専門店にふさわしい特別なクルマをつくるべきだ』との声があがりました。そのアイデア出しは盛り上がりを見せ、100ほどのデザイン案が集まったのですが、なかにはビックリするようなバイトーン仕様など、突拍子もないアイデアもわいてくるほどでした。

 その過程の中で、『マット塗装をやってみたい』という結論に至りました。これまでのツヤのあるカラーの見せ方とは異なる、塊で見せるような表現をすることで、『クラウン』にふさわしい品格を保ちつつ、新たな表現に挑戦しました」

* * *

 全面刷新され、クロスオーバーやSUVといった新たなボディタイプにもチャレンジした新生「クラウン」シリーズの販売は好調。なかでも、日本で最も人気が高いのは、今回の特別仕様車のベースにもなっている「クラウン・スポーツ」だといいます。

 また新生「クラウン」シリーズは、海外市場への本格展開に挑んでいるのも特徴です。その市場のひとつである米国では、セダンとして意外性や新鮮さにあふれる「クラウン・クロスオーバー」が、高い評価を獲得しているとのことでした。

 マットカラーが特徴の「ザ リミテッド マットメタル」が「クラウン・クロスオーバー」に続いて「クラウン・スポーツ」にも設定されたことで、王道の「クラウン・セダン」や発売を控える「クラウン・エステート」とのコーディネートにも期待したいところです。