バンコクで今も注目度満点のトヨタ「フォーチュナー」…マフラーサイド出しやフルバケ4座化などタイ市場向けカスタムがカッコいい!

AI要約

2024年6月末に行われたバンコクオートサロン2024で初お披露目のトヨタ「フォーチュナー ハイパーFコンセプト」は、サーキット走行を考慮したモディファイが施されたスタディモデル。

ワイドトレッド化や空力効率を考慮したエアロパーツ、パフォーマンスブレーキの装着など、レースで培った技術が取り入れられている。

インテリアはサベルト製のバケットシートを採用し、今後のエンジンチューニングにも期待が寄せられている。

バンコクで今も注目度満点のトヨタ「フォーチュナー」…マフラーサイド出しやフルバケ4座化などタイ市場向けカスタムがカッコいい!

2024年6月末に行われた「バンコクオートサロン2024」のトヨタブースに置かれていた1台のクルマ。タイでは人気の高い「ハイラックス」をベースとした7人乗りSUVの「フォーチュナー」なのですが、これがかなり手を入れられている様子。完全タイ発信のコンセプトカーかと思いきや、じつは日本の技術者たちのノウハウも投入されているとのこと。どんな内容なのか紹介します。

今回のバンコクオートサロン2024で初お披露目となったトヨタ「フォーチュナー ハイパーFコンセプト」は、トヨタ車の用品/架装・特装・モータースポーツ事業を展開しているトヨタカスタマイジング&ディベロップメント(TCD)の子会社となるTCD-ASIAが、今までレースで培ってきたパフォーマンスをフォーチュナーに投入し、サーキット走行を考慮したモディファイが加えられたコンセプトモデルだ。

足まわりはワイドトレッド化されるとともに、単にルックスだけでなく空力の効率が考慮されたエアロパーツをセット。そのエアロパーツに関しては、ボディの大きいSUVでなるべく効率よくドラッグを少なくし、ダウンフォースを高めるべく、空気の流れを計算してデザインされている。

ワイドトレッド化にともなってオーバーフェンダーが装着されているが、じつはフロントフェンダー自体も変更されているという。リアの下部にはかなり大きめのディフューザーフィンがセットされているが、ダウンフォース確保のためにこのディフューザースペースを目いっぱい使いたいということで、あえてマフラーは後方出しからサイド出しに変更したという。これは、タイでマフラーサイド出しが流行っているということも、理由のひとつのようだ。

エアロパーツでの効率化に加え、ブレーキもダカールラリーなどで使われているパワーブレーキ製のものに交換。その他、三井化学などとの協力によるリサイクルカーボンや3Dプリンターによる造形といった新たな技術も採用されているという。

3列シート7人乗りのインテリアはサベルト製のバケットシート×4座に変更。エンジンに関しては何のアナウンスもないが、今後チューニングが行われる可能性も高いようだ。

バンコクオートサロン中に、すぐに現車が欲しいというオファーも多数あるなど、スポーツ走行が楽しめるSUVを提案するスタディモデルとしては、反響も大きかったというフォーチュナー ハイパーFコンセプト。ただし、あくまでコンセプトモデルのため、タイでの販売は未定となっている。