コンビニおにぎりの「高級化」「巨大化」が止まらない…1個300円でも売れている「意外なワケ」

AI要約

コンビニおにぎりが高級化と巨大化のトレンドになっている。2020年以降、価格と内容量が上昇しており、200円以上のものも多くなっている。

ファミリーマートやローソンからは高級路線のおにぎりが登場し、300円近い価格のものもある。一方、セブンイレブンやNewDaysからはデカ盛り系のおにぎりも登場している。

コンビニおにぎりの多様なラインナップが楽しめるが、昔ながらの100円前後のおにぎりも根強い人気がある。

コンビニおにぎりの「高級化」「巨大化」が止まらない…1個300円でも売れている「意外なワケ」

コンビニエンスストアを象徴する商品として、長年親しまれているおにぎり。鮭やツナマヨといった定番から、オムライスやエビマヨなど変わり種まで、バラエティ豊かなラインナップをそろえるなか、ここ最近あるトレンドが顕著になりつつある。

それが“高級化”だ。「物価の優等生」とまでは言わないが、100円前後で気軽に手に入り、小腹を満たすのがコンビニおにぎりのアイデンティティだった。それがいま、棚を見てみると、税込200円を超すものがザラにあり、なかには300円前後する種類も陳列している(以下、数字はすべて税込)。

調査会社ジーアイ・マーケティング・パートナーズのデータによれば、コロナ禍以降、コンビニおにぎりの単品価格と内容量はともに上昇している。2020年4~9月期が「平均価格141.0円・内容量115.6g」に対して、2024年1~3月期は「平均価格164.7円・内容量118.5g」となった。

いわばコンビニおにぎりは、“高級化”かつ“巨大化”の一途を辿っている。平たく言えば、前者は「ごちそう系」、後者は「デカ盛り系」と言い換えてもいいかもしれない。

高級路線で言うと、ファミリーマートが展開する「ごちむすび」シリーズがその筆頭だろう。約250円する「鮭はらみ」を基軸商品に、7月16日からは320円の「炭火焼きうなぎ」を展開。ローソンからも高級感漂う黒い包装が目を惹く「金しゃり」シリーズから、297円の「いくら醤油漬」が発売されている。

デカ盛り系で言えば、セブンイレブンの「山賊むすび」「海賊むすび」シリーズが特徴的だろうか。ネーミングからも想起されるように、ツナマヨや海老マヨをはじめ4種類のネタを盛り込み、ボリューム満点の一品だ。プライスも300円を超えている。さらにNewDaysの「スゴおに」シリーズからは、鮭のり弁をモチーフに白身フライや唐揚げが入った、その名も「鮭のり弁にぎりました」が340円で発売されている。