訳あり「ダンプ」仕様のサンバーを「キャブオーバ」へ構造変更 トランポもリフレッシュしよう!! Vol.4

AI要約

平成19年式のスバルサンバーは訳あり車だったが、水没車として購入し、復旧メンテナンスを施した。

車検証には車体形状が"ダンプ"と記載されており、特装車であることが判明した。

次回の軽自動車検査協会で継続検査をパスするためには、構造変更申請が必要であることが分かった。

訳あり「ダンプ」仕様のサンバーを「キャブオーバ」へ構造変更 トランポもリフレッシュしよう!! Vol.4

「訳あり車」だったので、格安で購入することができた平成19年式のスバルサンバー。平成23年後半以降の軽トラサンバーは、ダイハツハイゼットとモデル共用したダイハツによるOEM生産車へ切り替わりました。

 入手した平成19年式は、まだ純粋なる富士重工製=スバルの軽トラサンバーです。訳あり車の真意は、「台風水害による水没車」になります。まずは普通に走れるように、復旧メンテナンスを行い、その後、キャビン内はダッシュボードを取り外して洗浄や雑巾がけを何度も繰り返しました。当然ながら床下部分にも高圧スチーム洗浄を施し、美しく仕上げることができました。

 そんな訳あり車を仕上げていく途中に、いろいろなことに気が付き「えっ、そうなんですか!?」といったこともありました。

 そのひとつが、車検証の右上枠「車体の形状」欄です。お話しでは伺っていましたが、この軽トラサンバーは、実は、軽トラではなく「ダンプ」として生まれてきた特装車でした。通常の軽トラと同じ工場では生産されず、特装車は、富士重工の協力メーカーである桐生工業で製造されています。一部の赤帽仕様や冷凍車などは、特装車専用工場から出荷されているようです。それ故に、この車両の車検証右上欄には「ダンプ」のカタカナ3文字が入っています。

 スバルサンバーには、大きく分類すると3種類のボディ形状があります。サンバーディアスワゴンと呼ばれる5ナンバーモデルの車体形状は「ステーションワゴン」になます。4ナンバーのサンバーディアスバンやサンバーバンは「バン」の2文字になります。そして、軽トラサンバーは「キャブオーバ」の表記となりますが、この仕上げ中の軽トラサンバーは、車検証上ではまだ「ダンプ」なので、次の継続検査の際には、構造変更届を提出しないと継続検査を同時にパスすることができません。

 車両購入時には車検証も受け取っていて、普段は見ることもない右上枠「車体の形状」に目が行きました。そこには「ダンプ」の3文字が入っていたのです。

 つまり前回の車検時には「ダンプ」仕様だったため、この軽トラを購入した時の車体の形状である、軽トラック=「キャブオーバ」(しかも幌付車両)のままでは、継続車検をパスできません。地元管轄の軽自動車検査協会に出向いて確認しました。すると、次の継続車検時に「構造変更申請」して下さい、とのお話しを頂きました。

 車検切れまで、あと僅かだったので、車検予約までの間に、普通に走るためのメンテナンスを行い、美しくするための清掃クリーンナップなどはすべて済ませました。