お得です!!! ETC2.0カードで追加料金なしに道の駅へ立ち寄れる!? 「一時退出・再進入」とは?

AI要約

ETCは高速道路の料金支払いを自動化するシステムであり、利便性や環境改善に役立つ

最新のETC2.0はさまざまなサービスや広範囲の交通情報を提供し、割引料金もある

ETCを活用すると、追加料金なしで高速道路から一時降りることもできるお得なサービスがある

お得です!!! ETC2.0カードで追加料金なしに道の駅へ立ち寄れる!? 「一時退出・再進入」とは?

 現在、高速道路を走るほとんどのクルマに搭載されているであろうETCは、料金の支払い以外にも案外知られていないお得な使い方がある。対応する車載器を取り付けているという人必見の、ETCの賢い利用方法とは?

 文/井澤利昭、写真/国土交通省、一般財団法人ITSサービス高度化機構、写真AC

 かつては当たり前であった料金所で一時停止の必要がなく、ノンストップで高速への進入や出口での料金の支払いができるETC。

 ETCとは「Electronic Toll Collection System」の略称で、無線通信技術を使って、自動的に有料道路の料金徴収を可能にしたシステムだ。

 国内では平成13年(2001年)から本格的な運用が始まったETCは、その利便性の高さから現在では高速道路を利用するクルマのほとんどに搭載されており、国土交通省が公表しているETC利用率は、令和6年(2024年)3月の段階で実に94.7%にも及んでいる。

 高速料金の支払いが便利になる点や、ETC搭載車のみに適用される各種割引といったドライバー側のメリットがあるのはもちろん、料金所付近での渋滞の減少や、ストップ&ゴーでの発進・加速が緩和されることでの排ガスや騒音の軽減、CO2量の削減など、料金所周辺の環境改善にもETCは役立っているという。

 ここ最近では、ETC搭載車のみが乗り降りすることができるスマートインターチェンジも増えはじめており、ビジネスや週末のロングドライブなどで日常的に高速道路を利用するドライバーであれば、ETCはもはや必須の装備といってもいいだろう。

 運用スタートから実に20年以上が経過しているETCだが、平成28年(2016年)には、料金決済に加えて、さまざまなサービスに対応できる次世代型の「ETC2.0」が登場している。

 大容量のデータを高速でやり取りすることができる「DSRC」という双方向通信技術が用いられる「ETC2.0」は、従来型のVICSと比較してより広範囲(最大で1000km)の交通情報を受信することができるのがその特徴。

 高速道路上やサービスエリアに設置されるITSスポットを介して通信を行うことで、渋滞や事故発生の情報、それに伴う迂回路の取得、気象の変化による災害などの情報がより素早く得やすくなっている。

 また圏央道や新湘南バイパス、東海環状自動車道といった一部の道路では「ETC2.0」に対応した車載器を搭載するクルマのみを対象により優遇された割引料金での通行ができるなど、経済的なメリットも大きい。

 さらに一定の条件を満たすことで、高速道路から一度降りてインター近くの施設を利用し、再び高速道路に進入した場合でも、本来必要となる追加料金が発生しないというお得なサービスも始まっており、今、注目を集めている。