次世代の熱中症対策ウエアの要は「ペルチェ」!? 冬場には「発熱」も可能な仕組みとは?

AI要約

株式会社リブレは、「TOKYO OUTDOOR SHOW 2024」で次世代の熱中症対策ウエアとして注目を集める「ペルチェ素子」搭載の冷却ウエア「FREEZE COOLER」を出展しました。

2007年にカーボンファイバーヒーティングシステムの開発をスタートし、ヒーティンググローブの販売や大手バイク用品ブランドのOEM生産を行ってきたリブレの最新製品となるペルチェ素子搭載ウエアは、外気温に関係なく電源を入れてから瞬時に冷たくなる新世代の冷感ウエアです。

同社の営業部 課長/ジーンズソムリエの花房 大治さんによると、ペルチェ素子は約4cmの大きさで身体を冷やすように配置され、熱中症対策として作業服やバイク用ウエアとして展開されています。

次世代の熱中症対策ウエアの要は「ペルチェ」!? 冬場には「発熱」も可能な仕組みとは?

 株式会社リブレは、「TOKYO OUTDOOR SHOW 2024」で次世代の熱中症対策ウエアとして注目を集める「ペルチェ素子」搭載の冷却ウエア「FREEZE COOLER」を出展しました。

 2007年にカーボンファイバーヒーティングシステムの開発をスタートし、ヒーティンググローブの販売や大手バイク用品ブランドのOEM生産を行ってきたリブレの最新製品となるペルチェ素子搭載ウエアは、現在、定番となっているファン付きウエアとは異なり、外気温に関係なく電源を入れてから瞬時に冷たくなる新世代の冷感ウエアです。

 リブレによると、ファンウエアの場合には、35℃を超える現場では冷却効果を感じにくく、逆に温風が身体をめぐり体調不良となるケースもあるといいますが、どのような経緯で開発されたのでしょうか。

 同社の営業部 課長/ジーンズソムリエの花房 大治さんに話を伺ってみました。

「弊社はバイク専門のウエアブランドとして電熱グローブの販売を2008年より行ってきましたが、お客様より“なぜ暖かいのばかりで冷たいのをやらないのか”というご意見を頂き、ペルチェ素子を搭載したウエアの開発をスタートさせました。

 ペルチェ素子に関しては最初にソニーさんが開発されたんですが、うまいこと商品化できなかったようで、その後、パナソニックさんもチャレンジされたようですがうまくいかず、弊社に“一緒になにかできませんか”というお話を頂き、ペルチェ素子を小さく3つに分けて提案をさせて頂きました。

 ペルチェ素子は、クルマの冷蔵庫などにも使用されているもので、電気を通すと片面が冷たくなって片面が熱くなるという性質があります。

 弊社では約4cmの大きさで、首や脇の下などの血流のいい部分に当たるように配置して身体を冷やすようにしています。

 約2年ほど前から試験販売させて頂いているんですが、作業服メーカーさんへのOEM共有からスタートさせて頂いて、真夏の熱中症対策として拡販させてもらったところ、今年からバイク用としても展開することになりました。

 暑すぎるとバイク関連の需要はどうしても落ち込むので、このウエアを使ってなんとか乗って、乗り越えてほしいというメーカーさんもいっしゃいます。

 ペルチェの個数にもよりますが、3つ搭載されたものが基本で、10000mAh バッテリー使用時に弱で最大約6時間、中で4.5時間、強で約3.5時間の連続使用が可能です。