三菱自動車4WDマシン「i-MiEVエボIII」がパイクスピーク2014でEVクラス優勝!【今日は何の日?7月3日】

AI要約

三菱自動車がi-MiEVエボIIIでパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムでEVクラス優勝し、報告会を開催。

パイクスピークは米国コロラド州で標高4301mの山頂に位置し、標高差1439mを駆け上がる歴史ある山岳レース。

i-MiEVエボIIIは4WDマシンで最高出力450kWを誇り、三菱自動車の得意技術を駆使して開発された。

三菱自動車4WDマシン「i-MiEVエボIII」がパイクスピーク2014でEVクラス優勝!【今日は何の日?7月3日】

一年365日。毎日が何かの記念日である。本日7月3日は、三菱自動車の「i-MiEVエボIII」がパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(Pikes Peak International Hill Climb)でEVクラス優勝、その報告会を開催した日だ。バイクスピークレースは、米国コロラド州で開催される歴史ある山岳レースで、i-MiEVエボIIIは電気自動車「i-MiEV」のチューンナップした最高出力450kWを発揮する4WDマシンである。

TEXT:竹村 純(Jun TAKEMURA)/PHOTO:clicccar・青山義明

2014(平成26)年7月3日、米国コロラド州パイクスピークで開催された「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(6月23日~29日開催)」で、「i-MiEVエボIII」がEVクラスで優勝したのを受け、三菱自動車が報告会を開催した。

パイクスピークは、米国コロラド州ロッキー山脈に位置する標高4301mの山頂で、毎年アメリカ独立記念日前後に開催される山岳レース(ヒルクライム)である。

初めて開催されたのは1916年で、米国ではインディ500に次ぐ歴史あるレースで、標高2862m地点をスタートし、頂上までの標高差1439mを一気に駆け上がる。走行距離は19.87kmでコーナーの数156、平均勾配は7%、全コース舗装路だが(※2012年以降)、ガードレールがない部分が多く、危険を伴うレースでもある。

スタート地点とゴール地点の標高差が大きいため、自然との闘いのレースとされ、天候(気温や雨風)の変化や気圧、酸素濃度の変化が大きく、マシンとエンジンの特別なチューニングが勝負を分ける。

i-MiEVエボIIIは、パイクスピークヒルクライムに参戦するために開発されたレース用EVマシンである。スチールパイプで組まれたフレームにカーボン製カウルを組み合わせ、駆動モーターを4基搭載した4WDで、最高出力は450kW(フロント112.5kW×2、リア112.5kW×2)を発揮する。

また、三菱が得意とする車両運動統合制御システム「S-AWC(スーパーオールホイール制御)」やAYC(アクティブヨー制御)、ASC(アクティブスタビリティ制御)などを採用し、ハイパワーに加え優れた旋回性能と操縦安定性も実現した。

2012年から参戦したi-MiEVエボは改良を重ね、3年目の2014年6月23日~29日のレースに2台のi-MiEVエボIIIでEVクラス優勝を目指した。結果は、グレッグ・トレーシー選手が9分08秒188のタイムを記録し、念願のEVクラス優勝を達成。増岡浩選手も9分12秒204で同2位となり、1、2フィニッシュを飾った。なお、総合でもトレーシー選手がトップとの差2.387秒で2位、増岡選手が3位だった。

この日の報告会では、増岡選手が“あと500mm、1km長かったら総合優勝できたかもしれない”と語り、嬉しさとともに残念さもうかがわせた。