NEXCO西日本・芝村善治新社長 大津JCT~城陽JCT・ICの開通遅れ「最大の課題」

AI要約

西日本高速道路(NEXCO西日本)の新社長が就任し、新名神高速道路の開通遅れについて課題を強調。

新名神高速道路の開通時期について地元自治体との連携を重視し、早期公表を目指す。

新社長は経歴や出身地を紹介し、地元自治体との緊密な連携を強調。

NEXCO西日本・芝村善治新社長 大津JCT~城陽JCT・ICの開通遅れ「最大の課題」

西日本高速道路(NEXCO西日本)は26日、同日付で昇格した芝村善治新社長(66)の就任会見を大阪市内の本社で開いた。同日に開かれた定時株主総会後の取締役会で正式決定。前川秀和前社長(69)は退任し、NTT西日本相談役の村尾和俊氏(71)が社外取締役の会長に就いた。

この日、会見に臨んだ芝村氏は開通が遅れている新名神高速道路大津ジャンクション(JCT、仮称)~城陽JCT・インターチェンジ(IC)間を「弊社にとって当面の最も大きな課題」と強調した。

同社は当初、令和5年度の開通を計画していたが6年度に延期し、今年1月に再び計画の見直しを公表している。信楽川(しがらきがわ)橋(滋賀県)で新たに見つかった硬い岩により橋脚基礎工事が難航したことに加え、城陽ICでの地盤改良などに時間を要しており、滋賀県や京都府など地元自治体からは早期の開通を求める声が出ている。

これに対し、芝村氏は「工程を精査する材料が集められる状況になっている」とし、早期に開通時期を公表する考えを示すとともに「地域自治体とこれまで以上に緊密に連携しながら取り組んでいきたい」と述べた。

芝村氏は昭和55年に東京大学工学部を卒業後、同年に日本道路公団。NEXCO西日本専務執行役員などを経て令和4年6月から副社長執行役員をつとめていた。大阪府出身。(田村慶子)