KINTO FACTORY、トヨタ初の走行安定性アップグレードアイテム「士別フィン」 まずは旧型プリウス用から

AI要約

トヨタ自動車とKINTOが開発した「士別フィン」は、車両の走行安定性を向上させるアップグレードアイテムである。

北海道の士別試験場のテストコースで開発されたこのフィンは車両の微細な揺れを抑え、様々なドライブシーンで安定感を提供する。

現在は特定の地域でのみ施工可能だが、今後はユーザーの反応を受けてエリアを拡大し、さらにミニバンやSUVなどへの展開も検討されている。

KINTO FACTORY、トヨタ初の走行安定性アップグレードアイテム「士別フィン」 まずは旧型プリウス用から

■ 北海道にある士別試験場のテストコースで開発した「士別フィン」

 トヨタ自動車とKINTOは6月26日、両社が展開している「KINTO FACTORY」から、クルマの走行安定性を向上させるトヨタ初のアップグレードアイテムとして、「士別(しべつ)フィン」を発売した。適合車種は2015年に発売した旧型プリウス(50系・Eグレードなどの一部仕様は対象外)で、価格は作業工賃を含めて2万4750円。

 走行中の車両には、通常「1Hz(=1秒に1回の周期)以下」という人間の知覚ではとらえるのが難しいとされる緩慢な揺れが左右に発生し、走行安定性のさまたげとなっている。そこでトヨタは、10年以上前の着想を出発点として、北海道の士別試験場にある広大なテストコースを舞台に5年にわたる研究開発の末、大きさが40×80×3mm(縦×横×厚み[台座部分を含めると厚みは4mm])ほどのシート状のフィン「士別フィン」を開発。

 この「士別フィン」を車両底面に16枚貼り付けることにより、車両の微細な揺れを10分の1ほどに抑え、直進やカーブ、横風が吹いた際など、あらゆるドライブシーンで安定感を向上、走行安定性のアップグレードを実現するという。

 現在「士別フィン」の施工が可能な店舗は東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、静岡県、岐阜県、愛知県、大阪府、広島県、福岡県、長崎県と限られているが、今後ユーザーの反響などを確かめながら施工を受け付ける店舗エリアも拡大する構え。ミニバンやSUVといった各車種などへの拡大も検討しているという。

 KINTO FACTORYは、新製品「士別フィン」の今後の展開を加速させるため、モニターを募集している。対面でのインタビューなどを条件に、2024年6月26日~7月10日の期間に応募した人の中から抽選で10名に「士別フィン」を無料で施工するという。詳細は「士別フィンモニター応募ページ」をご確認いただきたい。