公営ギャンブルで夜の観光需要を創出へ 実証実験をスタート

AI要約

三菱UFJフィナンシャル・グループなどが設立した一般社団法人関西イノベーションセンター(大阪市)やJTB、南海電気鉄道などは24日、「ボートレース住之江」(大阪市住之江区)を生かしたインバウンド(訪日客)向け夜間観光の実証実験をスタートした。

在留外国人がモニターツアーに参加し、競艇を体験。全国でも数少ないナイター営業であるレース場の特色を生かし、課題やニーズを吸い上げたうえで大阪・関西万博を前に今秋の商品化を目指す。

公営ギャンブルのインバウンド施策としては国内初。この日は欧米やアジアなど14人の在留外国人が参加。競艇のルールを教わって実際に賭けをしたほか、ボートや出場前の選手の準備風景を間近で見学するなど希少な体験も楽しんだ。

公営ギャンブルで夜の観光需要を創出へ 実証実験をスタート

三菱UFJフィナンシャル・グループなどが設立した一般社団法人関西イノベーションセンター(大阪市)やJTB、南海電気鉄道などは24日、「ボートレース住之江」(大阪市住之江区)を生かしたインバウンド(訪日客)向け夜間観光の実証実験をスタートした。

在留外国人がモニターツアーに参加し、競艇を体験。全国でも数少ないナイター営業であるレース場の特色を生かし、課題やニーズを吸い上げたうえで大阪・関西万博を前に今秋の商品化を目指す。

公営ギャンブルのインバウンド施策としては国内初。この日は欧米やアジアなど14人の在留外国人が参加。競艇のルールを教わって実際に賭けをしたほか、ボートや出場前の選手の準備風景を間近で見学するなど希少な体験も楽しんだ。

日本で暮らし1年半ほどというオランダ人のクーン・ハウスさん(32)は「レースの舞台裏も見られて楽しかった。外国人観光客にも日本のギャンブルは人気になる」などと話した。

全国24カ所ある競艇場のうち、ナイター営業を行っているのは「ボートレース住之江」を含め7カ所。新型コロナウイルス禍を境に日本人の来場客が減った平日の夜に、訪日客が楽しめる観光コンテンツとして磨き上げを図りたい考えだ。実証実験での声などを踏まえ、観光プランは今年9~10月の実装を目指す。

一方、万博会場の夢洲でIR(統合型リゾート施設)の開業が令和12年に計画され、訪日客のカジノ利用も見込まれている。こうしたことから、関西イノベーションセンターの担当者は「日本でできるギャンブルに慣れ親しむ場になる」とみている。(田村慶子)