〔欧州株式〕軒並み反落=英0.42%安、独0.50%安(21日)

AI要約

欧州株式市場は週末に軒並み反落し、テクノロジー株や銀行株の下落が影響した。しかし、週間ではフランス政治の混乱懸念の後退や英国のインフレ指標の上昇により、総じて上昇した。

主要株価指数では、FTSE100は1.12%高で取引を終えたが、DAXやCAC40は週間で0.90%や1.67%高となった。

個別銘柄ではアントファガスタやシーメンス・エナジーが大きく下落し、フェニックス・グループ・ホールディングスやコベストロが上昇した。

 【ロンドン時事】週末21日の欧州株式市場は軒並み反落した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比34.74ポイント(0.42%)安の8237.72で引けた。週間では1.12%高で取引を終えた。

 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は0.50%安(週間では0.90%高)、フランスCAC40種指数は0.56%安(同1.67%高)、ストックス欧州600種指数は0.73%安(同0.794%高)だった。

 欧州株はこの日、テクノロジー株や銀行株の下落に押され、値を下げた。ただ、今週全体ではフランスの政治混乱に対する懸念の後退や、英国のインフレ指標がイングランド銀行(中央銀行)が掲げる物価目標に回復したことで、上昇した。

 FTSEの構成銘柄では、産銅大手アントファガスタが4.10%安と下落率トップ。医療機器のコンバテックは2.55%安、航空機エンジン大手ロールス・ロイスは2.53%安だった。一方、保険大手フェニックス・グループ・ホールディングスは4.16%高、水道サービス会社ユナイテッド・ユーティリティーズは1.62%高だった。

 DAXでは、エネルギー大手シーメンス・エナジー(5.18%安)が大きく売られたほか、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズ(2.99%安)やドイツ銀行(1.91%安)が低迷。他方、素材化学大手コベストロ(1.83%高)やドイツ取引所(1.10%高)などが買われた。