〔東京外為〕ドル、158円台後半=介入警戒で伸び悩み(21日午後3時)

AI要約
21日午後の東京外国為替市場では、ドルの対円相場が政府・日銀の介入警戒感から158円後半で伸び悩んだ。ドル高・円安の展開が続いている。午前は米長期金利の上昇や国内輸入企業の買いでじり高となり、159円10銭台まで上昇。しかし、利益確定売りに押されて後退し、週末ムードで小動き。ドル円は159円台で重さを感じ、上値の抵抗がある状況。週末や神田財務官らの発言による介入警戒感が強まっている。

 21日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、政府・日銀による介入警戒感から、1ドル=158円台後半で伸び悩んだ。午後3時現在は、158円94~96銭と前日(午後5時、158円26~28銭)比68銭のドル高・円安。

 午前は、時間外取引での米長期金利上昇や国内輸入企業の買いでじり高となり、159円10銭台と政府・日銀が介入に踏み切ったとみられる4月29日以来、約2カ月ぶりの高値を更新した。その後は、週末を控えた利益確定や持ち高調整の売りに押され、158円80銭台に緩んだ。

 午後は、週末で見送りムードが強まり、158円80~90銭台で小動き。

 ドル円は、159円台で定着できず、上値の重さが意識された。市場関係者は「神田財務官や鈴木財務相による円安けん制発言で介入警戒感が強まっており、上値を試しづらい」(外為仲介業者)と話している。

 夕方、ユーロ圏などのPMIが発表される。ユーロやポンドが動意付くと、ドル円も連動する可能性がある。

 ユーロは正午に比べ対円、対ドルで横ばい。午後3時現在は、1ユーロ=170円35~36銭(前日午後5時、169円73~74銭)、対ドルでは1.0717~0717ドル(同1.0724~0724ドル)。