カーナビやテレビ、オーディオの5月出荷額、1年3か月ぶりに増加…台数は減少も価格が上昇

AI要約

電子情報技術産業協会が発表した黒物家電の国内出荷額は前年同月比2.8%増の798億円で、1年3か月ぶりのプラス成績だった。

カーナビなどの出荷台数は減少したが、価格上昇の影響が大きく、カーナビの単価の高い製品が人気だった。

テレビなどの映像機器は1.4%減の385億円で、薄型テレビの台数は増加したが、巣ごもり需要の反動減で価格競争が起きている。

 電子情報技術産業協会(JEITA)が20日発表した黒物家電の5月の国内出荷額は前年同月比2・8%増の798億円だった。プラスは1年3か月ぶり。カーナビなどの出荷台数は減少したが、価格上昇の影響が大きかった。

 カーナビなど「カーAVC機器」は6・1%増の360億円。カーナビの台数は10・9%減の22万8000台だったが、単価の高い製品が人気だという。ステレオヘッドホンやシステムオーディオなどの台数も減少したが、これらを含む「オーディオ関連機器」は14・2%増の54億円だった。

 テレビなど「映像機器」は385億円で1・4%減った。薄型テレビの台数は33万2000台と6・7%増えたが、巣ごもり需要の反動減で、価格競争が起きているとみられる。パリ五輪・パラリンピックに向けたテレビ需要について、JEITAの担当者は「現状は大きな動きとなっていない」としている。