クルマの「ドアバイザー」は必要?不必要? 装着率わずか「48%」の現実、メリット・デメリットを再考する

AI要約

ドアバイザーは、車内の換気を助ける重要なパーツであり、雨の日や夏場の暑さ対策に役立つ。

最新のクルマでは必要性が減少しているが、特に梅雨時やタバコを吸うドライバーには便利。

快適性向上や走行中の風の調整にも役立ち、個々の判断や好みによって装着可否が決まる。

クルマの「ドアバイザー」は必要?不必要? 装着率わずか「48%」の現実、メリット・デメリットを再考する

 後付け・取り外しが可能なクルマの“ドアバイザー”。窓の上部に取り付けられる透明または半透明の樹脂製パーツであり、主な役割として、雨天時や風の強い日の換気を助けるという点がある。窓を少し開けていても雨や風を防ぎ、車内の空気を循環させることができ、雨天時には車内の曇りを防ぐための重要なパーツだ。

 ドアバイザーは、DNP田村プラスチック(愛知県小牧市)の創業者・田村槇一氏が、雨宿りの軒先をヒントに生み出したアイデアが始まりとされ、1960年代ごろに

「サイドバイザー」

という名で発売。その後は広く普及し、近年でも多くの国産車に標準装備されるようになった。かつてはカーエアコンがあまり高性能ではなく、効率的な換気手段としての役割が大きかったためである。

 しかし、最新のクルマには高性能なエアコンが標準装備されており、ドアバイザーの必要性が減少しつつある。そのため最近では、

・必要派

・不要派

に分かれる議論が続いている。そこで本記事では、ドアバイザーの基本的な役割や歴史、そしてそのメリットとデメリットについて詳しく解説し、最終的な考えも述べていきたいと思う。

 まず、ドアバイザーの最大のメリットは、雨の日に窓を少し開けて換気できる点にある。これにより、車内の湿気を外に逃がし、窓ガラスの曇りを防ぐことができる。特に梅雨の時期や急な雨に見舞われることが多い地域では、この機能は非常に重宝される。また、タバコを吸うドライバーにとっても、雨の日に窓を開けて煙を外に排出できるため、快適なドライブを維持できる。

 さらに、夏場の暑さ対策としてもドアバイザーは有効である。窓を少し開けることで、車内の熱気を逃がし、車内温度の調節を容易にする。これにより、エアコンの効率を向上させることができ、燃費の向上にも寄与する。

 ドアバイザーの利点はこれだけにとどまらない。例えば、走行中に窓を開けて風を入れたい場合、直接風が車内に吹き込むのを防ぎ、快適な風通しを確保できる。特に高速道路や風が強い地域での運転では、車内に入る風の量をコントロールできるため、乗員の快適性が向上するのだ。

 最終的に、ドアバイザーは雨天時や夏場の暑さ対策、走行中の風の調整など、さまざまな状況で車内の快適性を向上させる有用なアイテムとなっている。特に雨の日における換気やタバコの煙を排出するための機能は、多くのドライバーにとって欠かせないものだろう。ただし、必要性は個々のライフスタイルや好みによるため、装着するかどうかは個々の判断に委ねられる。