知名度抜群、東武日光線の「関門」南栗橋の周辺に何があるのか 同期の杉戸高野台と宿場町・幸手の駅前風景

AI要約

首都圏の外縁に位置する南栗橋駅は、東京都心から放射状に広がるベッドタウンの最終地点である。

駅周辺では新しいニュータウン、BLP南栗橋スマートヴィラの建設が進行中であり、先進的な住宅地として注目されている。

南栗橋駅の駅長が、沿線の特徴や日光線へのアクセスなどについて説明しており、地域の発展が感じられる。

知名度抜群、東武日光線の「関門」南栗橋の周辺に何があるのか 同期の杉戸高野台と宿場町・幸手の駅前風景

 きわめておおざっぱに言えば、首都圏は東京都心を中心にして、放射状にベッドタウンが広がっている構造をしている。

 間には川崎市や横浜市、さいたま市といったマンモス都市があるものだから実際にはもっと複雑ではあるが、シンプルにまとめればそういうことになる。だから、ベッドタウンもだいたい放射状にグラデーションのごとく進展していった。

 外縁までやってくると、そうした首都圏の成り立ちを肌で感じることができるのだ。その1つが、東武日光線の南栗橋駅である。

■終電後、途方に暮れる人も? 

 南栗橋駅は、東京の地下鉄から直通する列車の終点である。酔い潰れて最終電車に乗った人が、意に沿わずに連れていかれて途方に暮れる終点の駅でもある。おかげでだいぶ謎めいた印象を持たれているが、鉄道ネットワークという点からすると、首都圏の外縁の駅といってもよいのではないかと思う。

 そんな南栗橋駅にやってくると、まず目に入るのは駅名標にある「BLP」の文字。いったいこれは、何なのか。そう思いながら駅を出て、少しだけ歩くとすぐに見えてきた。

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 「BLP南栗橋スマートヴィラ」はいままさに造成中といった雰囲気のまったく新しいニュータウン。東武鉄道やトヨタホーム、イオンリテールなどがタッグを組んで開発している住宅地である。最終的には172区画になるという。

 「2023年度のグッドデザイン賞も受賞したんです。無人配送の実証実験をするなど、先進的なニュータウンとして開発しています。イオンスタイルもできましたし、BLPとは関係ないですが新しいマンションも建っています。南栗橋駅は終点とはいっても都心とつながっている駅ですから、少しずつ住民も増えていますね」

■駅長が語る沿線の特徴

 こう話してくれたのは、東武鉄道東武動物公園駅管区南栗橋駅長の神山守さん。日光出身で、入社してからも日光線の駅での勤務歴が長い、いわば“エキスパート”だ。

 最近では、10年にわたって東武動物公園駅で働いていたこともある。そんな神山駅長が、南栗橋駅長として管理しているのは、ほかに杉戸高野台駅と幸手駅。通勤電車ならば東武スカイツリーラインと呼ばれる区間を過ぎて、日光線に入り終点・南栗橋駅までが、神山駅長が預かる駅だ。