月1ミーティングで80万円?“SNS運用代行”の仕事術、一方でトラブルも… 「“楽して稼げる”はない」

AI要約

 SNS運用代行サービスを紹介。仕事の内容や報酬などを説明。

 成功と失敗の事例を挙げ、注意点を述べる。

 個人の事例を通じて、SNS運用代行の稼ぎ方や信頼性などを示す。

月1ミーティングで80万円?“SNS運用代行”の仕事術、一方でトラブルも… 「“楽して稼げる”はない」

 今や誰しもが使っているSNS。中には多くのフォロワーを持ち、大きな影響力を持つインフルエンサーもいるが、今回注目したいのは「SNS運用代行」。

 サービスを始めて4年目になるユタカさん(26)。「商品をもっと売りたい」「人材獲得のため社風を広めたい」など、依頼者の目的に応じてコンテンツの企画を提案。動画や画像、文章を作成するだけではなく、コメント返信やダイレクトメールの送信まで、依頼者に代わって一手に引き受ける。

 その仕事風景の動画をユタカさんに代行して作ってもらうと、たった1時間パソコンに向き合っただけ。「今はクライアントさまが定着してくれて、継続案件で回しているので、基本的には何もやっていない」。

 実際には、「動画制作担当」と、DMやいいねを返す「運用担当」、そしてユタカさんのように依頼を受ける「窓口担当」と3チームで対応。ただ現在はスムーズに運用できている案件がほとんどで、仕事は月1回のミーティングだけでほぼ何もしていないという。

 それでどのくらい稼いでいるのか?「4クライアントさまで、1案件だいたい20万円ぐらい。なので、トータルで月80万円ぐらい稼がせていただいている」。

 「SNS運用代行」と検索すると景気の良い投稿がたくさん出てくるが、苦い経験をした人も。そのための講座受講をしたつばきまいさん。「SNSマーケティング、インスタの使い方などに134万円の自己投資をしたが、金額に見合った対応をしてもらえなかった」と話す。個別に話せるのは月1回1時間のオンラインミーティングのみ、質問をしても返信が遅い&添削が返ってこない、グループセッションが開始30分前にドタキャンされるなどがあったという。

 エステティシャンをしていたつばきさんは、出産を機に在宅ワークを検討していた。「どうしても子育てと仕事の両立が難しかった。インスタの編集や画像編集が好きだったので、そこから運用代行を始めようというのがきっかけだった」と明かす。

 “SNSで稼ぐ”を謳ったトラブル事例として、高いセミナーに参加したら別の安いセミナーでも同じ内容が丸パクリされていた、数万円で購入した情報商材の内容が薄く「もっと良いものを」とハマり散財、運用代行開始後にモンスタークライアントに当たるなどがある。

 つばきさんは現在、1日3時間の作業時間で、月17万5000円を売り上げているという。見極めポイントしては、安易に「稼げる」と言う人は注意、レスポンスの早い人は信じられる、インスタ上の有名人でも実際に話せるのは別の人のケースもある、と説明。また、「個別相談をした際に、改善点を的確に言ってくれるかどうか。“あなたは売れそうだよ”みたいに濁した答えしか返ってこない方は注意したほうがいい」と付け加えた。