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超低い車高がカッコいいのよ!! V12が最高に気持ちいい! スーパーカーブームの火付け役[フェラーリ512BB]
フェラーリ512BBは、スーパーカーブームを牽引したカウンタックと並び、初期型のウェーバーキャブ仕様が特に価値が高いモデルである。
デザインや最高速度などを踏まえながら、512BBの特徴や魅力について詳細に解説されている。
排ガス規制の影響を受けつつも、360psの最高出力や302km/hの最高速度を誇り、スーパーカーらしい性能を持つ1台である。
![超低い車高がカッコいいのよ!! V12が最高に気持ちいい! スーパーカーブームの火付け役[フェラーリ512BB]](/img/article/20240614/666bf948b412c.jpg)
ランボルギーニ カウンタックとともにスーパーカーブームを盛り上げた、もう一台の主役ともいえるのがフェラーリ 512BB。512BBを語るなら初期型のウェーバーキャブ仕様を味わうべき!ということで、誉れ高き跳ね馬12気筒フラッグシップをインプレッション!!
※本稿は2024年5月のものです
文:プリウス武井/写真:小林邦寿、中島仁菜
撮影協力:ガレージグレードワン
初出:『ベストカー』2024年6月10日号
昭和50年、社会現象になった第1次スーパーカーブームを経験した世代にとって、カウンタックとともに熱狂したのがフェラーリだ。
ライバルと称されたカウンタックの翼を広げたようなスイングアップドアに対して、フェラーリは前後フードが大胆に開き、エンジンやサスペンションなどのメカニズムが丸見えの状態で展示された「スーパーカー開き」は王者の風格さえあった。
512BBは、先代の365GT4BBの流れをくむ後継モデルとして、1976年のパリモーターショーでデビューした。
排ガス規制のあおりをもろに受けた世代のフェラーリで、当時、スーパーカーの指針の一つでもあった300km/hに到達できるか危ういモデルで、ある意味、希少な跳ね馬と言える。
デザインを担当したのはイタリアを代表するカロッツエリアのピニンファリーナ。365のデザインを踏襲しながら細部に渡るモディファイが行われた。
512には前期と後期モデルが存在するが、今回インプレッションをさせてもらうのは前期型。後期モデルはインジェクション化されたが、512といえばやはりウェーバーキャブレターが搭載された前期モデルの評価が高い。
インジェクション仕様のカタログ最高速度は280km/hと落ちることになるが、このキャブ仕様は、排ガス規制のあおりを受けながらも最高出力は360psを発生し、最高速度も302km/hとスーパーカーとしての面目躍如を果たしている。