ウェルズ・ファーゴが10人余り解雇、「キーボード操作の偽装」で

AI要約

米銀ウェルズ・ファーゴが仕事をしているふりをしている従業員を調査し、10人余りを解雇した。

解雇された従業員は全てウェルス・投資マネジメント部門に所属しており、キーボード操作偽装に関する調査の結果解雇となった。

従業員が在宅勤務中に仕事をしているように装うための装置やソフトウェアが普及し、ウェルズ・ファーゴでも解雇した従業員はそのような行為をしていた可能性がある。

(ブルームバーグ): 米銀ウェルズ・ファーゴは先月、仕事をしているふりをしている従業員がいるとの情報に関する調査の結果、10人余りを解雇した。

金融取引業規制機構(FINRA)に提出された資料によると、解雇されたのは全員がウェルス・投資マネジメント部門に所属していた。「仕事をしているかのような印象を与えるキーボード操作偽装に絡む調査の後に解雇された」という。

同行広報担当社は発表文で「ウェルズ・ファーゴは従業員に最高水準を保つよう求めており、非倫理的な行為は認められない」と説明した。

パソコン上で何か操作しているように見せ掛ける装置やソフトウエアは、新型コロナ禍で従業員の在宅勤務が増えた時期に人気となった。「マウスムーバー」や「マウスジグラー」と呼ばれるこうした機器はアマゾン・ドット・コムでは20ドル(約3100円)弱で売られており、ソーシャルメディア上では使い方のコツに関する情報も多く投稿されている。

ウェルズ・ファーゴが解雇した従業員が在宅で仕事をしているかのように装っていたかどうかは、FINRAの開示資料からは明らかではない。

原題:Wells Fires Over a Dozen for ‘Simulation of Keyboard Activity’(抜粋)

--取材協力:Noah Buhayar、Dean Halford.

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