10年前に神戸物産株を約1万円投資したら今いくら…国内にも複数のテンバガーが存在した!国内ロボットアドバイザー最大手にも期待

AI要約

日本でもテンバガーとなった神戸物産(3038)の成功事例を紹介。

業績急拡大やコロナ禍前のタピオカブームにより株価が急騰。

株価は10年で約39倍上昇し、幅広い銘柄への投資視点の重要性が再確認された。

10年前に神戸物産株を約1万円投資したら今いくら…国内にも複数のテンバガーが存在した!国内ロボットアドバイザー最大手にも期待

 テンバガー(株価が10倍になった銘柄、なりそうな銘柄)というと海外株のイメージがある。しかし国内にも複数のテンバガーが誕生している。みんかぶプレミアム特集「最強株の選び方」最終回は、直近10年でどのような銘柄がテンバガーとなっていたのか解説する――。

 日本の株式市場は長期に渡る低迷で、テンバガーとは縁遠い存在イメージがあるものの、10年スパンで見れば日本にも複数のテンバガーが登場しています。

 2~3年でテンバガーというのが投資家としては理想ですが、世の中はそこまで甘くなく、あったとしても仕手株のように、個人投資家が手を出すにはリスクが高いといわざるを得ません。ではどのような銘柄がテンバガーとなったのでしょうか。

 失われた30年のデフレを経て、2023年からは日本でもインフレが進んでいます。デフレの後半、最後のフィナーレを飾るように業績が急拡大し、株価が急騰したのは『業務スーパー』を展開する神戸物産(3038)です。

 同社は2006年6月にIPOしています。2007年以降、株価は100円を割れの推移が続きましたが、地道な店舗拡大を背景に、コロナ禍前のタピオカブーム時に同社の冷凍タピオカが注目され、そして同社自体にも注目が集まることに。そして株価は大きく上昇しました。足下10年の株価推移は以下です。

2014年3月末 93.7円

2015年3月末 269.0円

2016年3月末 325.7円

2017年3月末 537.5円

2018年3月末 601.2円

2019年3月末 1,050円

2020年3月末 2,130円

2021年3月末 2,965円

2022年3月末 3,775円

2023年3月末 3,685円

2024年3月末 3,737円

 10年で株価は約39倍であり、テンバガーの株価10倍をはるかに超える倍率です。約9,300円が約37万円となっています。株価10倍という観点では2014年3月起点の場合、2019年3月に達成しており、5年でテンバガーです。2022年以降は株価が横ばいで推移しているものの、それでも8年で株価約39倍となっています。

 AIや半導体のような先進的な事業を手がける銘柄でなくともテンバガーとなっており、株式投資において幅広い視野で銘柄を見る大切さを再認識できる銘柄といえるでしょう。