アルピナ、新型「BMW ALPINA B4 GT グランクーペ」 シャシーとサスペンションセットアップを新たに開発

AI要約

BMW ALPINA B4 GT Gran Coupéの新型モデルの予約が開始された。

エクステリア、インテリア、エンジン仕様など、スペックについて詳細に紹介されている。

アルピナならではの要素を取り入れたハイエンドモデルとして2024年末に日本へ導入予定。

アルピナ、新型「BMW ALPINA B4 GT グランクーペ」 シャシーとサスペンションセットアップを新たに開発

 BMW車をベースにしたハイエンドモデルを生み出すアルピナの輸入事業者であるニコル・レーシング・ジャパンおよび日本総代理店のニコル・オートモビルズは6月5日、新型モデル「BMW ALPINA B4 GT Gran Coupé」の予約を開始した。価格は左ハンドル仕様が1660万円、右ハンドル仕様が1700万円。日本への導入時期は2024年末の予定。

 新型B4 GT グランクーペのエクステリアは、フロント両端に小さなカナードとスプリッターを設けることで存在感を強調したほか、ロゴ入りのフロントスポイラーと新デザインのリアディフューザーを組み合わせることで、エアロダイナミクスバランスを総合的に向上。また、ブラック(ハイグロス仕上げ)のリアディフューザーと、エキゾーストパイプもブラックにすることで統一感が図られている。

 また、フロントエンドは内部構造を一新した新型「BMW 4シリーズ」のヘッドライトによって先進的な印象が付与されたほか、オプションの“アダプティブLEDヘッドライト”も選択可能で、リアには立体的なライト・グラフィックを備えた新しいBMWライト・デザインを採用。

 足下は「BMW ALPINA B4」と同じくオリジナルの20インチ鍛造ホイールを標準装備。GT専用カラーの「オロ・テクニコ」を採用し、リムには専用のGTレタリングがあしらわれているほか、繊細なスポークはダイヤモンドカットが施され、ロック可能なホイール・ハブ・カバーに向かってスポークの立体感を強調している。

 カラーバリエーションは、定番の「アルピナ・ブルー」と「アルピナ・グリーン」、さらにBMW Individualソリッドペイントの「ファッション・グレー」「ブリュースター・グリーン」「イモラ・レッド」、加えてメタリックペイントの「デイトナ・バイオレット」「カーボン・ブラック」を設定。そのほかにも、「アルピナ・デコ・セット」を選択すると、ボディにクラシックなGTレタリングが施され、フロントスポイラーの「ALPINA」ロゴもホイールと同じオロ・テクニコカラー仕上げとなる。

■ インテリアにもGT専用カラー「オロ・テクニコ」を採用

 インテリアは、ステアリングのステッチ、アルミニウム製パドルシフト、フロアマットとラゲッジマットのステッチなど、いくつかの部位にGTモデルの専用カラーである「オロ・テクニコ」を採用。また、ドアシルトリムとスポーツステアリングホイールには「GT」ロゴがあしらわれている。

 さらに、センターコンソールには個別のシリアルナンバーが記載された製造番号プレートが取り付けられるほか、エンジンコンパートメントバッジにも、同じシリアルナンバーが刻印される。

 搭載する直列6気筒3.0リッタービ・ターボ・エンジンは、「BMW ALPINA B4」よりも34PSの出力向上を果たし、最高出力389kW(529PS)、最大トルク730Nmを発揮。独自のエンジンマッピングをさらに見直したことで、BMW ALPINA B4よりも0-100km/h加速で0.2秒、0-200km/h加速で1.0秒速くなり、巡行最高速も4km速い305km/hを誇る。

 また、8速スポーツATと可変式全輪駆動システム、電子制御式リア・リミテッド・スリップ・ディファレンシャルを組み合わせることで、パワーを効率的に路面へと伝え、市街地でのスムーズな加速や高速道路での全開全負荷時でも、ドライブトレインのすぐれた特性が際立せた。

 ベース車両の改良により、リアダンパーとボディ結合部の剛性が高まり、ドライビングダイナミクスが向上したほか、エンジンルームに装着しているドーム・バルクヘッド・レインフォースメント・ストラットが、フロントエンドの剛性をさらに高め、ステアリング精度が大幅に向上。

 また、BMW ALPINA B4 GTのアジリティを高めるために、新たにシャシーとサスペンション・セットアップを開発。フロントアクスルには、マウントを強化した新しいスタビライザーを採用し、可変スポーツ・ステアリングとアクティブ・ダイナミック・ダンピング・コントロールのセットアップも大幅に変更している。