キヤノン、新製品ラッシュ! 写真も動画も強い大口径単焦点レンズ、エントリーストロボ、デジタルシネマカメラ、シネマレンズ続々登場

AI要約

キヤノンは2024年6月7日、2024年夏から秋にかけて発売するEOS Rシステムの新製品を発表しました。まずは大口径広角単焦点レンズ「RF35mm F1.4 L VCM」が登場し、高画質な写真や動画撮影を実現します。

新レンズはVCMとナノUSMを組み合わせた特殊なフォーカス制御を採用し、高速でスムーズなフォーカシングを実現しています。さらに、静かで滑らかなピント合わせが可能であり、動画撮影時にも優れたパフォーマンスを発揮します。

EOS R システムにおける新しいレンズシリーズ展開や映像制作向けレンズの拡充など、キヤノンはユーザーのニーズに応える製品開発を継続していくことが明言されました。

キヤノン、新製品ラッシュ! 写真も動画も強い大口径単焦点レンズ、エントリーストロボ、デジタルシネマカメラ、シネマレンズ続々登場

 キヤノンは2024年6月7日、2024年夏から秋にかけて発売するEOS Rシステムの新レンズ、エントリー向けストロボ、デジタルシネマカメラ、シネマレンズといった4つの新製品の発表会を都内で開催しました。

 まず、EOS R システムの交換レンズ「RF レンズ」の新製品として、大口径広角単焦点レンズ「RF35mm F1.4 L VCM」が2024年7月上旬に発売されます。価格はオープン価格ですが、キヤノンオンラインショップでの販売予定価格(消費税込み、以下同)は25万3000円です。

 「RF35mm F1.4 L VCM」は、画面全域での高画質を実現するだけでなく、開放絞り値F1.4による大きく美しいボケ味と、電子式フローティングフォーカス制御による優れたフォーカス性能を誇るそうです。

 同レンズは、非球面レンズ2枚とUDレンズ2枚を効果的に配置した11群14枚の光学設計により、諸収差を低減し、画面全域で高画質を提供するとしています。

 また、今回初搭載となったVCM(ボイスコイルモーター)と従来のナノUSM(超音波モーター)を組み合わせた電子式フローティングフォーカス制御により、重い大口径フォーカスレンズ群を高推力のVCMで、軽量なフローティングレンズを省電力・小型のナノUSMで駆動し、それぞれの移動量を制御することで、大口径レンズにおいて高速でスムーズなフォーカシングを実現しています。

 デュアルピクセルCMOS AFとの連携により、高速・高精度なAFが可能で、動画撮影時には静かで滑らかなピント合わせが行えるそうです。ピント合わせをする際に撮影している画角が変わってしまう特性のフォーカスブリージングを抑制することにより、画角変動の少ない安定した動画撮影も実現しているとしています。

 さらに「RF35mm F1.4 L VCM」ではこれまでの「EF35mm F1.4L II USM」と同等以上の高画質を維持しながら、質量を約760gから約555gに軽量化し、全長を約105.5mmから約99.3mmに短縮しています。

 また、シネマレンズに近いクリック感なく絞り値の変更ができるアイリスリングも搭載しており、動画撮影時のボケ味や露出の調整を直感的にコントロールできるとしており、加えて、レンズファンクションボタンやコントロールリングにより、直感的で快適な撮影が可能としています。

 キヤノンは今回新たに投入する「RF35mm F1.4 L VCM」に続き、筐体(きょうたい)サイズ、重心バランス、口径、リング配置、描写(ルック)を統一した映像制作向け単焦点レンズシリーズを今後も拡充し、ユーザーの幅広いニーズに応えていく予定です。