〔NY外為〕円急落、156円台後半=堅調な米雇用統計受け(7日朝)

AI要約

米国の雇用統計が市場予想を上回る結果となり、円相場が急落した。

雇用者数の増加や平均時給の上昇など、結果は景気の好転を示唆している。

これにより利下げ期待が後退し、ドルが買われる状況が続いている。

 【ニューヨーク時事】週末7日午前のニューヨーク外国為替市場では、堅調な米雇用統計の発表を受けて円売り・ドル買いが活発化し、円相場は1ドル=156円台後半に急落している。午前9時現在は156円80~90銭と、前日午後5時(155円61~71銭)比1円19銭の大幅な円安・ドル高。

 米労働省が朝方発表した5月の雇用統計によると、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は前月比27万2000人増加。伸びは4月の16万5000人増(改定)から拡大し、市場予想(18万5000人増=ロイター通信調べ)を大きく上回った。

 また、失業率は4.0%と、前月から0.1ポイント悪化したものの、インフレに影響する平均時給は前年同月比4.1%上昇と、前月(4.0%=改定)から加速した。今週発表された米雇用関連指標は軒並み労働市場の軟化を示唆する内容だったが、この結果を受けて利下げ期待が大きく後退。米長期金利が急上昇する中で、ドルは主要通貨に対して買われ、円は155円60銭付近から1円超急落している。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0830~0840ドル(前日午後5時は1.0885~0895ドル)、対円では同169円80~90銭(同169円43~53銭)と、37銭の円安・ユーロ高。