〔欧州株式〕軒並み反発=英0.18%高、独0.93%高(5日)

AI要約

欧州株式市場は5日、軒並み反発した。英、ドイツ、フランスの主要株価指数が上昇し、ECBの政策金利決定に注目が集まった。

米国の雇用指標が市場予想を下回り、米国の利下げ観測が高まったため、英株が押し上げられた。

保険会社や医療機器企業が上昇し、一方で小売りやエネルギー企業が下落した。

 【ロンドン時事】5日の欧州株式市場は軒並み反発した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比14.91ポイント(0.18%)高の8246.95で引けた。

 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は0.93%高、フランスCAC40種指数は0.87%高、ストックス600種株価指数は0.81%高だった。

 翌日に控える欧州中央銀行(ECB)の主要政策金利の決定に注目が集まる中、欧州株はオランダの半導体メーカーなどハイテク株を中心に上昇。一方、この日発表された米国の雇用指標が市場予想を下回ったことで、米国の9月利下げ観測が高まり、英株は押し上げられた。

 FTSEの構成銘柄では、保険会社セント・ジェームズ・プレイスが3.59%高と上昇率トップ。医療機器大手スミス・アンド・ネフューが3.30%高、有害生物管理会社レントキル・イニシャルが2.59%高と続いた。一方、小売り大手B&Mヨーロピアン・バリュー・リテールが7.28%安と大きく下落したほか、エネルギー小売り大手セントリカが4.82%安だった。

 DAXでは、製薬大手サルトリアス(4.32%高)や医薬大手メルク(2.65%高)、総合電機大手シーメンス(2.61%高)が買われた半面、素材化学大手コベストロ(1.66%安)や電力大手RWE(1.04%安)などが売られた。