加熱式たばこ持ち込みで罰金2400万円 台湾税関驚く日本風?手口

AI要約

台湾では加熱式や電子たばこの持ち込みが禁止されており、厳重な取締りが行われている。違反者には高額の罰金が科される一方、若者を中心に密かに使用する人もいる。

台湾政府は2023年に改正たばこ被害防止法を導入し、健康被害を理由に加熱式や電子たばこの使用や持ち込みを禁止した。税関での申告や放棄を怠れば重罰が科されるため、違法持ち込みは厳しく取り締まられている。

一方、加熱式たばこや電子たばこは従来のたばこよりも気軽なイメージがあり、若者を中心に需要が根強いため、取り締まりに一筋の光が見えない状況が続いている。

加熱式たばこ持ち込みで罰金2400万円 台湾税関驚く日本風?手口

 台湾では全面的に使用が禁止されている加熱式たばこや電子たばこの海外からの持ち込みが相次ぎ、台湾当局は警戒を強めている。違反すれば最高500万台湾ドル(約2400万円)の罰金だが、若者を中心にこっそりと吸い続ける人もいる。中には僧侶の姿に変装し、日本から大量のたばこのカートリッジを持ち込もうとして空港で摘発されるケースも現れた。

 台湾政府は2023年3月に施行した改正たばこ被害防止法で、加熱式や電子式のたばこが健康に被害を与えるとして、使用や製造、台湾への持ち込みなどを禁止した。台湾の空港や港に到着した旅行客が荷物の中に持っている場合には税関で申告して放棄する必要があり、申告せずに見つかれば罰金の対象となる。台湾当局によると、改正法施行後の3カ月で69件の違法な持ち込みを確認した。

 だが従来の紙たばこに比べて気軽なイメージを持たれがちで、ほしがる若者らもいるのが実情だ。

 台湾メディアによると、26日に台北近郊の桃園空港の税関職員が、成田空港から到着した男女3人組のスーツケースの中から560個の加熱式たばこのカートリッジを発見、押収した。

 3人は成田空港の免税店で大量のカートリッジを購入。搭乗待合室でスーツケースに詰め替えていたが、うち1人はけさをまとい、頭をそり上げた日本の僧侶のような格好だった。同じ飛行機に乗る客が不審に思って写真を撮影し、台北到着後に税関に通報した。「僧侶に変装すれば税関で警戒されないと思ったのでは」(関係者)とみられている。【台北・林哲平】