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米高官、ラファ空爆は「レッドライン越えていない」 再発防止求める
米国のカービー大統領補佐官は、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区への空爆について認識を示し、再発防止を求めた。
カービー氏は、イスラエルの行動に対し、過去の米国の空爆事例を振り返り誤りを認め、詳細な調査を要求した。
また、バイデン政権が従来のレッドラインを適用しないとしつつも、攻撃の規模や範囲によると語り、ICCへの制裁求めに否定的な見解を示した。
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米国のカービー大統領補佐官は28日、イスラエル軍による26日のパレスチナ自治区ガザ地区南部ラファへの空爆について、米政府がイスラエルへの兵器供給を停止する「レッドライン」は越えていないとの認識を示した。一方で「イスラエルは悲劇的な誤りだと言っている。我々は二度と同様の事態を見たくない」と再発防止を求めた。
カービー氏は記者会見で、米国も「アフガニスタンやイラクで空爆を行い、悲惨なことに犠牲者を出してきた」と振り返り、「我々は誤りを認め、調査から学んできた」としてイスラエルにも詳細な調査を要求した。
また、ラファでの軍事作戦について、現段階ではバイデン政権が従来レッドラインとしてきた「人口密集地での大規模な攻撃」には当たらないとの認識を示した。ただ、レッドラインの定義については「(攻撃の)規模や範囲による」と述べ、詳細な説明を避けた。
一方、国際刑事裁判所(ICC)がイスラエルのネタニヤフ首相らに対して逮捕状を請求したことを巡り、野党・共和党の議員らがICC側への制裁を求めていることについては「正しい対応ではない」と否定的な見解を示した。【ワシントン松井聡】